怪文書でお困りの方、犯人を特定されたい方向けの対策方法をお教えします

怪文書コラム
怪文書コラム

嫌がらせの怪文書が届いた!探偵?弁護士?どっちに相談すべき?

カテゴリ:嫌がらせ 怪文書

あなたについて悪意ある文章が書かれた怪文書を受け取ったら、誰しも不快な気分になりますし、不安な気持ちになりますよね。

 

わざわざ怪文書を送ってくるくらいですから、あなたについてよく知っているということですし、かなり悪意を持っていることが推測されます。怪文書の中身が真実ではなくただの逆恨みだとしても、放っておいたらさらに嫌がらせがエスカレートすることは目に見えています。

 

そうならないために、怪文書が届いたらすぐに適切な対処をすることが重要です。場合によっては慰謝料請求するなどの対応も可能になるでしょう。

 

今回は、怪文書が届いた時の対処法や、怪文書を送ってきた犯人に対して慰謝料請求する場合に知っておくべきこと、そして怪文書を放っておくことのリスクについて解説していきます。

 

怪文書が届いた時の対処法

嫌がらせの怪文書が届いたら、具体的にどのように対処すればいいのでしょうか。刑事罰で訴えることや慰謝料請求の民事裁判で争うことを想定しての対処法をお伝えしていきます。

 

怪文書の原本を保存する

届いた怪文書を証拠として保存することが重要です。不快な内容が書いてあるものですし、不気味なので捨てたり破ったりしてしまいがちですが、できるだけもとの状態のまま保管するようにしてください。ビニール袋などに入れておくとそのままの状態で保管しやすくなります。

 

怪文書のコピーを取っておく

原本を大切に保管するとともに、コピーを取っておくことも重要です。警察に相談したり、探偵に嫌がらせ調査を依頼したりする際に、怪文書の内容を見せなければいけないタイミングが出てきます。

 

その際には、現物ではなくコピーを見せて対応するのが得策です。現物を持ち歩いていろいろな場所で見せていると、破損や汚れが出てしまいますので、コピーを取っておき、必要な際には現物ではなくコピーで対応するようにしてください。

 

犯人に監視されていることを意識する

怪文書が送られてきているということは、相手はあなたに恨みや妬みを持っていて、監視している可能性が高いです。

 

特に、郵便で送っているのではなく、直接ポストに投函したようなケースでは、頻繁に近くに来ている可能性が高いでしょう。

 

そのため、常に犯人に見られている、監視されているかもしれないと考えて行動すべきです。あなたやあなたの家族が一人になったスキを狙って暴力を振るってくる可能性もありますので、あなた自身はもちろん、家族にも慎重に行動するよう呼びかけるのがいいですね。

 

探偵事務所に嫌がらせ調査を依頼する

怪文書が届いたら、合法的に犯人に仕返しをするためにも、まずは犯人を特定する必要があります。怪文書の内容があまりにも悪質であなたが精神的ダメージを受けていたとしても、相手がわからなければ慰謝料請求や刑事罰で訴えるという罰を与えることはできません。

 

また、犯人を特定せずに泣き寝入りしてしまうと、嫌がらせがエスカレートする可能性もあります。

 

ここで、怪文書を送ってきた犯人の特定が必要になってきますが、犯人の特定は容易ではありません。犯人の特定はもちろん、その証拠集めにかなりの労力を要することになるでしょう。

 

そこで、お勧めなのが探偵事務所への嫌がらせ調査の依頼です。探偵事務所は警察顔負けの調査力と機材を用いて調査を行ってくれるため、より確実に相手を突き止めやすくなります。怪文書を受け取ったら、信頼できる優良な探偵事務所に相談し、犯人を特定するための調査を依頼するといいでしょう。

 

怪文書の内容によっては警察に相談する

怪文書に書かれている内容が脅迫っぽく、危険を感じるような内容であればすぐに警察に相談することが重要です。

 

具体的には、

・お前ORお前の家族を殺すぞ

・家を燃やすぞORお前の会社、店を燃やしてやる

・子どもを誘拐するぞ

・飼い犬を殺すぞ

などの内容は脅迫罪に当たりますので、すぐに警察に相談するようにしてください。

 

このような内容を書いてくる犯人に関しては、放っておくと相手の行動がエスカレートして暴行や傷害事件につながる可能性も十分に考えられます。そのため、内容によっては早めに警察へ相談し、対策を考えていくのがベストです。

 

弁護士に相談する

探偵事務所に調査を依頼すると怪文書を送り付けてきた犯人を特定することができます。もし犯人の特定ができれば、損害賠償請求や刑事罰の請求ができるようになりますが、直接交渉すると後々トラブルになる可能性も考えられますので、弁護士に相談して代理で交渉してもらうのがベストでしょう。

 

弁護士は法律の専門家ですので、犯人特定の証拠や嫌がらせの証拠などからより確実に慰謝料請求を成功させるための交渉や手続きを担当してくれるはずです。

 

怪文書を送った犯人にたいして慰謝料請求することも可能

怪文書を送ってくる行為自体、嫌がらせ行為として名誉棄損や侮辱罪、ストーカー規制法違反に該当するなど刑事罰で訴えられる可能性があります。

 

ただ、刑事罰として訴えるためには、かなりシビアに証拠を集めなければならず、警察に刑事罰であることを認めさせなければ訴えが認められるのが難しくなるでしょう。

 

しかし、怪文書を送ってきた犯人の行為が犯罪にあたらなかったとしても、被害者に対して不安感・不快感を与えていることは明らかですので、民事上の不法行為として、慰謝料請求できる可能性はかなり高いと言えます。

 

そして、その際は証拠を集めたうえで、弁護士に相談するのがベストと言えます。弁護士に相談し、適切に手続きを進めていくようにしてください。

 

怪文書の犯人を特定しないと弁護士は動けない

怪文書を送ってきた犯人に慰謝料請求したいと思っていても、犯人が特定できていなければ弁護士に相談してもなかなか交渉を請け負ってもらうのは難しいでしょう。

 

弁護士に依頼する際は、相手がはっきりしていてこそ、有利に動けるからです。そのため、まずは探偵に犯人特定のための調査を依頼し、犯人を証拠付きで特定してもらってから慰謝料請求などの手続きを弁護士に依頼するのがスムーズですね。

 

探偵が怪文書の犯人を特定する方法

弁護士に法的手続きを依頼する前に探偵に犯人を特定してもらうのが先決だとお伝えしましたが、どのような方法で犯人を特定してくれるのでしょうか。

 

ここでは、探偵が怪文書の犯人を特定する具体的な手法について簡単にお伝えしていきます。

 

張り込み・聞き込み

探偵事務所に嫌がらせ調査を依頼した場合、張り込みや聞き込みを行うケースが多く、これは警察に調査を依頼した場合も同様です。

 

まずは、張り込みや聞き込みによって目ぼしい人物を特定してから詳しい調査に入ります。

 

尾行調査

張り込みや聞き込みで割り出した怪しい人物に対して、尾行調査を行い、証拠の写真や動画を集める調査が尾行調査です。証拠を収めると同時に犯行の動機や犯人の所在地などを探ることができます。

 

また、怪文書などの嫌がらせ行為を行ってくる場合、人間関係が根本にあるため、原因が恨みなのか、恋愛感情なのか、愉快犯なのか、犯人の動機を明らかにして初めて最適な解決法を見出すことができるようになります。

 

筆跡鑑定

もし怪文書が手書きで書かれているなら、筆跡鑑定が犯人の特定に役立ちます。なお、筆跡鑑定は専門性の高い調査なので、探偵事務所が専門業者に委託している場合もありますので、無料相談の際に対応してもらえるか、提携している専門業者があるかどうか確認するといいでしょう。

 

指紋鑑定

怪文書がパソコンなどで作成されていても、指紋鑑定を行うことで犯人特定につながる場合もあります。指紋は人によって異なる固有のものなので、犯人を特定する確実な証拠となりうるからです。ただし指紋鑑定を正しく行うためには、送られてきた怪文書をできるだけ最初に発見したときの状態のまま保管しておくことが重要になります。

 

指紋鑑定も筆跡鑑定同様、探偵が専門業者に委託している場合がありますので、無料相談の際に確認しておくことが大切です。

 

怪文書の被害を放っておくことの危険性

怪文書が届いた時、多くの人が不安ですぐに対応を考えると思いますが、中には「怪文書くらい、放っておけばいいだろう」と甘く考えて放っておく方もいらっしゃいます。

 

確かに、放っておいても問題ない場合もゼロではありませんが、多くケースで怪文書の嫌がらせを放っておくとさらに嫌がらせがエスカレートしてしまいます。

 

この章では、怪文書の嫌がらせ被害を放っておくことの危険性をお伝えしていきたいと思います。

 

精神的ストレスが大きくなる

怪文書はあなたに対して不快な事や言われたくないことが書かれています。そのため、その怪文書に対して何の対処もしていないと精神的につらくなってしまうのは簡単に想像できるでしょう。

 

精神的ストレスが大きくなりすぎるとうつ病などの精神病を発症することもありますので、甘く見るのはとても危険です。

 

―会社の場合信用問題につながる

もし、怪文書を送られたターゲットがあなたの経営する会社の場合、社内外に対しての信用問題に発展しますので、早急に対応をとるのが得策です。社外の取引先からの信用はたとえそれが真実ではなかったとしても怪文書の内容によって大きく墜落する危険性もあります。

 

怪文書を送ってきた犯人を突き止め、怪文書の内容が真実とは違うことを証明するだけでも二次被害は防ぐことが可能になるでしょう。

 

社内からの信用も失ってしまう

社外の取引先や顧客の信用ももちろん大切ですが、社内の従業員たちの不安をできるだけ早く取り除くことも経営者としては必要なことです。

 

怪文書を送られてくるような会社には不安で勤めていられない・・・と退職を希望する人が増えてしまっては、業務が滞ってしまうでしょう。社内からの信用を失う前に、怪文書に対してきちんと対応して対処している姿勢を社内に対しても見せることが大切です。

 

嫌がらせがエスカレートする

今回の記事で、繰り返し伝えていますが、怪文書を送るくらいあなたに対して恨みや妬みを持っている人物は、怪文書を送ってあなたがダメージを受けていないと感じると必ずと言っていいほど嫌がらせがエスカレートしていきます。

 

嫌がらせがエスカレートしていくと、あなたやあなたの家族に対して暴行をしたり、子供を誘拐したり、手遅れになりかねない犯罪を犯す可能性があります。

 

怪文書を甘く見ずにきちんと対処することがあなたとあなたの大切な人たちを守るために何よりも大切なのです。

 

まとめ

怪文書を受け取ったとき、刑事的責任を問いたいときや、受けた精神的ダメージに対して損害賠償請求をしたい場合は、法律に詳しい専門家である弁護士に手続きを依頼するのが最もスムーズでお勧めな方法です。

 

ただ、弁護士は、怪文書を送ってきた犯人が特定されていて、その証拠がそろっていないとなかなかうまく対応ができないのも事実です。

 

最終的には弁護士に依頼することにはなりますが、まずは証拠集めと犯人特定のために探偵に依頼するのが手順としては先に来るでしょう。

 

探偵に嫌がらせ調査を依頼し、嫌がらせトラブルに精通している弁護士を紹介してもらうのが一番スムーズに解決できる方法です。本文でも説明しましたが、たかが怪文書だと思って放置してしまうとのちに大きなトラブルになってしまう可能性もありますので、できるだけ早く適切に対処することが大切です。

 

もし、怪文書を受け取ってどのように対応すればいいのかわからず悩んでしまったら、当事務所でも無料相談を受け付けていますのでお気軽に相談していただければと思います。とにかく一人で悩んで放置してしまうのが一番NGな行為なので、信頼できる専門家に相談しながら解決していきましょう。