怪文書でお困りの方、犯人を特定されたい方向けの対策方法をお教えします

怪文書コラム
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怪文書の被害で警察は指紋鑑定してくれる?警察が行う指紋鑑定の方法

カテゴリ:怪文書

怪文書や嫌がらせの手紙が届いたら、それを送ってきた犯人が誰か突き止めたいですよね。

 

怪文書を送ってきている犯人が誰かを特定するための方法として、指紋鑑定という特殊な技術があります。

 

よくドラマなどで警察が指紋を採取して照合したり指紋鑑定を行ったりしているのを見たことがある人も多いでしょう。最近では警察だけでなく民間企業でも指紋鑑定を行ってくれる業者も出てきています。

 

今回の記事では、警察ではどのように事件の犯人を特定しているのか、警察が行っている指紋鑑定はどのように行うのか、そして、怪文書トラブルを警察に相談したら警察で指紋鑑定を行ってくれるのかどうか、詳しく見ていきたいと思います。

 

警察が行っている犯人を特定するための手段としての指紋鑑定

事件現場に残された証拠品や遺留品などから犯人を特定するための手段として「指紋鑑定」という技術があります。

 

ドラマなどでも見たことがあるかと思いますが、警察ではどのように行っているのでしょう。

 

指紋から犯人を絞り込む

事件現場での初動捜査において、犯人が残した指紋を採取することは大切なステップです。警察の鑑識課が現場にすぐに駆け付け、犯人が触ったと思われる場所や犯人が残していったと思われるものすべてに対してくまなく指紋採取を行ないます。

 

指紋採取によって得られた指紋は、指紋専用に用意されたカメラとスキャナーによってデジタル化され、データとして保存されます。これまで罪を犯してきた人たちの指紋もデータとして保存されているので、採取された指紋がこれまでの犯罪者の指紋データと照合されることになります。

 

指紋の照合は最新の照合システムが使用されているため、整合性が図られ精密な情報として重要な証拠とされます。指紋照合によって、過去の犯罪者指紋データと一致すれば、事件現場で採取された指紋の人物が誰なのかを割り出せるというわけです。

 

警察で行っている指紋鑑定の方法とは

最近では民間業者でも指紋鑑定を行っているところがありますが、捜査の専門家である警察ではどのような方法で指紋鑑定を行っているのでしょう。

 

取り調べ

1つは取り調べによって指紋採取を行い鑑定を進めていく方法です。取り調べに行くと、コピー機のようなデジタル機器で、指紋採取が実施されます。

 

最新のデジタル機器なので、採取に時間もそれほどかかりませんし、手が汚れることもありません。

 

現場検証

実際の犯行現場で現場検証を行う際に、指紋を採取する方法です。現場検証で行う指紋採取には【粉末法】と【ALS】の2つの方法があります。

 

【粉末法】

専用のブラシに、指紋採取専用の粉を付け、そのブラシをポンポンしながら指紋がついていそうな場所に振りかけます。よくドラマで見るのはこの粉末法という指紋採取の方法ですね。

 

指紋は、水分、油分、ダストで構成されていて、指紋採取専用の粉末が振りかけられると、そのうちのどれかの成分に反応し、指紋が浮き上がってくるという仕組みです。

 

【ALS】

特殊な光を当てることで、指紋を検出するのがALSという方法です。ALSでは、可視光・赤外線・紫外線を応用してある特定の波長の光を照射することで、目には見えない証拠を可視化することができます。

 

この方法を使えば封筒や紙などについた指紋もくっきりと浮かび上がらせることができます。

 

ALSで検出された指紋は、鑑定専用の特殊カメラで撮影され、特殊なシートに転写して犯人を特定するための証拠として保存されます。

 

警察の指紋鑑定にはどのくらいの時間がかかる?

指紋鑑定と聞くとかなり時間がかかってしまうように感じますが、実際のところ、警察で行う指紋鑑定にはどのくらいの時間がかかるのでしょう。

 

結論から言うと、指紋採取ができてしまえば、照合し鑑定するまでの時間はほとんどかかりません。現在では、データベースが整備されていて採取した指紋はデータベースに登録されます。

 

そして、指紋の自動識別システムによって、ほとんど時間をかけずにすぐに指紋照合できるのです。

 

怪文書の被害に遭ったら警察に指紋鑑定を依頼できるの?

ここまでで警察の指紋鑑定の方法や仕組みについてご紹介しましたが、実際に怪文書トラブルに遭った時に警察に相談したら指紋鑑定をしてくれるのでしょうか。

 

現実的には怪文書では警察は指紋鑑定してくれない

もちろん警察では事件解決のために指紋鑑定は行っていますが、よほど緊急性があるような事件や悪質性の強い事件でなければ現実的には警察が指紋鑑定をしてくれる可能性は低いと考えておいたほうがいいでしょう。

 

怪文書とともに動物の死骸が送られてきているような悪質性の高い場合や、防犯カメラを設置していて怪文書をポストに入れている人物がほぼ確実にわかっていて証拠だけが足りないという場合は警察が動いて指紋鑑定を行ってくれるかもしれませんが、大きな事件に発展する様子がなかったり、犯人の目星がまったくついていなかったりというような場合は警察が取り合ってくれる可能性はあまり期待できないでしょう。

 

怪文書の指紋鑑定は民間業者に依頼するほうが確実で早い!

近年は嫌がらせ事件や怪文書が自宅や会社に送られてくるという被害が増えているため、指紋鑑定を行ってくれる企業も増えているようです。

 

嫌がらせ調査を担当している企業では、指紋の鑑定だけでなく筆跡鑑定や使われている紙やペンのインクなどの手掛かりから犯人を特定していく技術を持っています。

 

また、怪文書以外にもメールやSNSで誹謗中傷の被害に遭っている場合もあると思いますが、そのようなデジタルな分野にも力を入れている調査会社もあり、どこから送られてきたのかという調査や送ってきた犯人のIPアドレスなどから本名や住所を特定する調査を行ってくれる場合もあります。

 

指紋鑑定を行ってくれる民間業者を選ぶ際は、指紋鑑定だけでなくネット上の調査にも実績のある調査会社を選ぶと心強いですね。

 

怪文書の指紋鑑定を確実に行うために知っておくべきこと

怪文書が届いたら犯人を特定してトラブルを解決することが重要です。犯人特定のためには指紋鑑定はとても重要なステップですが、より確実に指紋鑑定を行ってもらうために知っておくべきことがあります。

 

もし怪文書が自宅や会社に届いたら以下のように適切に対応するようにしてください。

 

調査はできるだけ早く専門家に依頼する

怪文書についた指紋は時間が経てば経つほど元の状態を保つことが難しくなっていきます。そのため、指紋鑑定の依頼はできるだけ早く行うのがベストです。

 

また、大事にしたくないからと自力で犯人を特定しようとする方もいらっしゃるかもしれませんが、素人がやみくもに行っても思い込みで犯人を決めつけてしまったり、本来証拠とできるものに気が付かず隠滅させてしまったりと犯人探しに失敗してしまうリスクが高くなります。

 

調査を実施するかどうかも含めて、まずは早めに専門家に相談するようにしてください。

 

怪文書の保存は確実に行う

指紋鑑定を確実に行うために、怪文書を適切な状態で保存することもとても重要です。ジップ付きのビニール袋などに入れて、余計な指紋などがつかないよう保管してください。できるだけ触らないように保管するのがベストですが、もしどうしても触らなければならない場合は必ず手袋をつけてから触るようにしてください。

 

また、日光や気温の変化、他の物との接触にも注意するようにしてください。そして出来る限り迅速に、プロへ依頼するのが一番です。

 

まとめ

自宅や会社に送られてきた怪文書が、誰がどういう目的で送ってきているのか突き止めたいですよね。怪文書が紙やビラで送られてきているのであれば、指紋鑑定はかなり有効な方法となります。

 

指紋鑑定など調査の専門家に依頼すれば犯人特定もスピーディーに行えるでしょう。1日でも早く怪文書トラブルを解決するために、ぜひお気軽にご相談ください。