怪文書でお困りの方、犯人を特定されたい方向けの対策方法をお教えします

怪文書コラム
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怪文書の犯人特定のために自分でもできる事と確実に特定する専門的方法

カテゴリ:嫌がらせ 怪文書

怪文書とは、嫌がらせの手紙や張り紙、誹謗中傷が書かれた手紙のことを指しますが、このような怪文書が突然自宅や会社に送られてきたら誰でもショックを受けますし不安になってしまいますよね。

 

当然ですが、怪文書には犯人の差出人の名前は書いてありませんし、犯人であることを隠して書いているのでパッと見ただけでは誰から送られてきているのかわからないため、気味が悪いでしょう。

 

嫌がらせの手紙をわざわざ自分だとわからないよう隠しながら書き、わざわざ出しているということは、犯人はあなたに対して相当な悪意と恨みを持っていると推測できます。つまり、怪文書を放っておいてしまうとさらにひどい嫌がらせをされる恐れがあるのです。

 

嫌がらせがエスカレートしてしまわないよう、正しく対処をして、怪文書を送ってきた犯人を特定し、早期解決を目指していくのが賢明です。怪文書の内容によっては罪に問える可能性もありますので、泣き寝入りすることだけは絶対に辞めましょう。

 

そこで今回は、犯人を特定するために必要なことや、犯人を特定するために自分でもできること、より確実に犯人特定につなげられる専門的な方法などをご紹介していきます。怪文書が送られてきて一人で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。

 

怪文書の犯人は誰?特定するためには犯人の予想を立てよう

怪文書の犯人が誰であるかを特定するためには、ある程度犯人の予想を立てておくことが大切です。犯人の予想がある程度立てられていれば、証拠集めもスムーズになっていきます。

 

では、どのような人物が怪文書を送ってくる可能性があるのでしょう。ここでは、過去に調査の依頼を受けた怪文書被害事例の中から怪文書の犯人であったケースが多いものをご紹介していきます。

 

元社員が会社に怪文書を送る

怪文書は個人の自宅に送られるケースばかりではなく、会社に送られるケースも非常に多いです。会社に怪文書が送られるケースとしては、元社員や会社に不満を持っている現社員が送ってくる場合が多いです。

 

会社の方針に不満を持って退職した元社員や、待遇に不満が合って辞めた元社員、不正が会社にバレて解雇され逆恨みを持っている元社員などが犯行に及んでいることがあります。

 

このようなケースでは、単に不満を爆発させてストレスのはけ口として怪文書を送っていることもありますが、恨みの根が深い場合は、会社の倒産を狙って怪文書を送り付けていることもありますので、対処をせず放っておくことは極めて危険です。

 

同業者が会社に怪文書を送る

会社に怪文書が送られる場合、内部からだけでなく同業者やライバル会社から送られる事例もとても増えています。

 

新型コロナウイルスの影響で経営が悪化している会社が増え、顧客の取り合いになっていることから、少しでもライバル会社を減らして自分の会社を守りたいという心理が行き過ぎた結果、怪文書を送るという行為をしてしまっているのでしょう。

 

怪文書が会社に届けば、当然社員たちがパニックになりますし、「自分の会社は大丈夫なのかな」と不安を煽ることができますので、組織の自滅を狙うことができます。さらに、取引先へも同じように会社に対する誹謗中傷や告発文めいた内容の怪文書を送ることで、送られた会社への信用を無くして取引の中止を狙っている場合もあります。

 

いずれにしても、怪文書の存在をそのまま放っておくと会社の内部からも取引先からも信用を失っていくことになりますので、まずは怪文書を送ってきた犯人を特定し、適切に対処していくことで会社を守っていかなければなりません。

 

浮気相手の女性が妻に怪文書を送る

自宅に怪文書が送られてきた場合、夫の浮気相手の女性が送ってきているケースが非常に多いです。怪文書を送る目的はもちろん、夫婦関係の崩壊を狙ってのことです。

 

旦那さんと自分が不倫関係にあるということを明らかにした怪文書を妻が読めば、当然家庭内で喧嘩が起こり、険悪な雰囲気になるでしょう。

 

怪文書を送られた妻としては、夫が浮気をしているという事実と怪文書が突然送られてきたという事実で二重にショックを受けることになります。

 

ただし、このようなケースでは、夫と浮気相手の不倫調査を行うことで不倫の証拠を掴むことができれば、不貞行為に対しての慰謝料請求と怪文書を送ってきたことに対する損害賠償請求などでダブルで訴えることができますので、すぐに専門家による調査を開始すべきだと言えます。

 

妻が浮気相手の女性に怪文書を送る

上の例とは逆のパターンで、妻が浮気相手の女性に怪文書を送り付ける場合もあります。このようなケースでは、浮気相手の女性の自宅に脅迫めいた内容の怪文書を送り、浮気相手の女性が勤務している会社に怪文書を送ることが多いです。

 

もちろん、浮気していること自体は良くないことですが、だからと言って怪文書を送ることが正当化されることはありません。被害を受けたら怪文書を送ってきた犯人が浮気相手の妻であることを証明し、名誉毀損などの罪で訴えていくことができます。

 

近隣住民が自宅に怪文書を送る

自分もパートナーも浮気をしているわけではないし、会社で恨みを買うようなことも心当たりがないのに、突然怪文書が自宅に送られてきたという場合は、近隣住民が犯人である可能性があります。

 

近隣住民は表向きとしては普段から親し気に話しかけてきたり、あなたの子供や夫の成功を聞いて喜んでいるように振る舞ったりしているかもしれませんが、内心では恨みや妬みを抱えていて裏の顔を持っている場合が多いです。

 

あなたの家がうらやましく感じ、それが爆発したタイミングで怪文書を送ってくることもあります。そのため、怪文書の犯人がわからず悩んでいるときであっても、近隣住民に怪文書の存在を話したり、不安に感じていることを相談したりすることは避けましょう。

 

なぜ犯人は怪文書を送ってくるのか|犯人の心理とは

突然怪文書が送られてきたらショックで多くのことを考えることは難しいかもしれませんが、そもそもなぜ犯人はあなたに怪文書を送ってきているのでしょうか。犯人の目的や心理は何なのでしょうか。

 

犯人の心理としては、【あなたに精神的なダメージを与え、少しでも破滅に追い込みたい】というものです。

 

自分が送り付けた怪文書によって、あなたが精神的に追い込まれていて、目的の行動を取っているかどうかを犯人は見たいと思っているのです。

 

そして、あなたが自分の行動によって右往左往していて精神的なダメージを受けているのを見て優越感に浸り、さらに嫌がらせを繰り返す場合もありますし、思うようにダメージを与えられていないと感じるとさらにひどい嫌がらせにエスカレートしていく場合もあります。

 

いずれにしても、犯人の目的はあなたを精神的に追い詰めたいということなので、今後も怪文書を含めた嫌がらせ行為が繰り返される可能性は非常に高いと考えておいたほうが良いでしょう。

 

怪文書の犯人を特定するために自分でもできること

怪文書の嫌がらせ行為を辞めさせて被害を食い止めるためには、犯人を特定し正しく対処してくことが必要になります。

 

では、犯人を特定するためにはどのような対応を取っていけばいいのでしょうか。ここでは、ご自身でもできる犯人特定に向けての対応についてお伝えしていきます。

 

怪文書の現物をそのままの状態で保存しておく

怪文書の場合、怪文書そのものが証拠となります。そのため、できるだけ届いた時のそのままの状態で保存しておきましょう。

 

怪文書には

・紙の種類

・インクの種類

・消印

・指紋

・筆跡・筆圧

・封筒についたノリ

・宛先の記載

など、怪文書の犯人を特定するために必要な様々な情報が残されています。

 

怪文書には、いわれのない誹謗中傷や嫌がらせの内容が書かれていますので、すぐに破棄したくなる気持ちはわかりますが、重要な証拠となりますので、大切に保存しておきましょう。

 

指紋鑑定をする場合もありますので、怪文書に触るときは手袋をして、保存する際はクリアファイルに入れて余計なものが付着しないようにしておくことが大切です。

 

怪文書のコピーを取っておく

怪文書の原本はとても重要な証拠になりますので、念のため複数コピーを取っておきましょう。警察や探偵などの専門家に相談して見せる場合も、はじめはコピーを見せるようにしてください。

 

また、心当たりがある人に見せる場合も出てくるかもしれませんが、その際は必ずコピーを見せるようにしましょう。本当に犯人だった場合、証拠隠滅を図って破り捨てられてしまう恐れがありますので、細心の注意を払うようにしてくださいね。

 

怪文書の内容を読み込んで犯人に心当たりがないか考える

怪文書には、あなたにとって不愉快な内容しか書かれていないと思いますので、あまり読みたくないと思いますが、怪文書に書かれた内容からも犯人特定につながるヒントがたくさん隠されています。

 

怪文書を受け取ってすぐの段階ではショックから読み込むことは難しいと思いますが、少し時間が経って落ち着いてきたら怪文書の内容をしっかりと読み込んで、犯人に心当たりがないか考えてみてください。

 

怪文書に書かれた誹謗中傷の内容が、上っ面だけの表面的なことばかりであれば、あなたとそれほど親しい関係の人ではないでしょう。しかし、あなたの家族構成やこれまでの経歴、最近の行動について書かれていれば、かなり親しい間柄の人物が犯人である可能性が高いです。

 

怪文書に書かれている内容を知っているのは誰か、怪文書の筆跡から思い当たる人物はいないか、怪文書に使われた鉛筆やボールペンは何を使っているか、恨みの内容に心当たりはないか、紙の質感に覚えが無いか(勤務先などで使っている紙ではないか)などを考えてみて、可能性のありそうな人物をピックアップしておきましょう。

 

怪文書の犯人を特定するための専門的な方法

怪文書の犯人を特定するために、ご自身でもできることはいろいろとありますが、やはりより確実により早く犯人を特定するためには専門家に相談するのが一番です。

 

では、調査の専門家である探偵に依頼すると、どのような方法で犯人を特定してくれるのでしょうか。

 

ここでは、調査のプロである探偵が行っている怪文書の犯人特定の方法と、証拠集めに関わる調査方法をご紹介していきます。

 

筆跡鑑定

もしも、送られてきた怪文書が手書きで書かれている場合、犯人特定の方法として筆跡鑑定が有効です。

 

どれだけ隠そうとしても書く文字にはその人の癖が現れてきます。自分では他の人の文字に見せようと意識的に癖を隠していても、筆跡鑑定の専門家が見れば一目瞭然です。

 

また、筆順の違いや、句読点を打つ位置、形などからもその人の特徴を分析できます。筆圧も重要な鑑定材料になります。

 

筆跡鑑定については専門性の高い調査なので、探偵事務所が専門業者に委託している場合もありますので、探偵に調査を依頼する際に筆跡鑑定を行っているか、もしくは提携先があるのかどうかを確認しておきましょう。

 

関連記事:嫌がらせの手紙の犯人は誰?プロによる筆跡鑑定で犯人を絞る方法

 

指紋鑑定

怪文書が手書きではなくパソコンで作成されて印刷されているものの場合、筆跡鑑定は難しくなります。そのような場合は、指紋鑑定が有効です。

 

ただし指紋鑑定を正しく行うためには、怪文書をできるだけ最初に発見したときの状態のまま保管しておく必要があります。そして、怪文書が届いてからできるだけ早く鑑定を依頼することも重要になってきます。

 

指紋は人によって異なる固有のものなので、犯人を特定できる確実な証拠として使うことができます。

 

なお、指紋鑑定も専門性の高い技術なので、探偵事務所が専門業者に委託している場合がありますので、筆跡鑑定同様、依頼する前に鑑定が可能かどうかを相談の際に確認してみてください。

 

関連記事:嫌がらせの手紙の犯人特定には指紋鑑定が有効|指紋鑑定の疑問解消!

 

聞き込み調査と張り込み調査

筆跡鑑定も指紋鑑定も、ある程度犯人の目星がついている場合はとても有効な調査方法ですが、まったく犯人に心当たりがないという場合はそれらの鑑定での特定はかなり非効率になります。

 

そのような場合は、張り込み調査や聞き込み調査によって犯人を絞っていきましょう。自宅付近や消印の住所付近で張り込みと聞き込みを行うことで、何らかの手掛かりを掴むことができます。

 

探偵の場合、張り込み中に撮った写真をそのまま証拠として使えるように高性能の機材を持って調査にあたってもらえるため、張り込み中に犯行中の犯人に遭遇すれば証拠能力の高い証拠写真や動画を撮ってもらうこともできます。

 

尾行調査

張り込み調査や聞き込み調査から得られた手掛かりから怪しい人物を割り出したら、その人物についての尾行調査を行うことで決定的な証拠を掴む段階に入ります。

 

尾行調査をすることで、犯行中の証拠写真や動画を集めると同時に犯行の動機や住所、勤務先も探ることができます。

 

怪文書トラブルを根本的に解決するためには、犯人特定だけでなく、犯人の動機も把握することが重要で、動機がわかれば今後の嫌がらせを防ぐことや犯人と和解することにつなげることができます。

 

まとめ|怪文書トラブルの解決には犯人に関する決定的な証拠が必要

怪文書が届いたというだけでは、警察に相談してもなかなか動いてもらうことは難しいです。

 

たとえ脅迫めいたことが書かれていても、犯人が特定できていなければ警察としては優先的に動くことができないのです。

 

怪文書が届いたら、まずは自分でもできる対処法で証拠を保存し、犯人の想定をしておきましょう。そのうえで、犯人特定のための専門的な調査を探偵に依頼し、証拠を掴んでもらうのがベストです。

 

刑事罰を負わせたい、損害賠償請求をしたい、和解して嫌がらせを辞めさせたいなど様々な解決方法がありますが、いずれの場合も怪文書を送った犯人の特定、犯人であるという証拠集め、法的対処が必要になってきます。

 

怪文書トラブルをより確実に解決していくためには、まずはプロにご相談されることをお勧めします。