マッチングアプリは今や多くの男女が気軽に使うようになっている恋愛ツールで、実際にマッチングアプリで知り合った相手と付き合ったり結婚したりする人も増えているため、比較的安心して使っている方が多いでしょう。
もちろん、本気で恋愛や結婚を考えている素敵な人が多く登録していることは確かだと思いますが、中にはストーカー気質の人も混ざっていて、気を付けてアプリを使わなければストーカー被害に遭ってしまうリスクもあり、誰でもその被害に遭う可能性を持っています。
今回は、実際にマッチングアプリでストーカー被害に遭った人の体験談をはじめ、ストーカー被害に遭わないために気を付けるべきことや、ストーカー被害に遭いやすい人の特徴、万が一マッチングアプリを使っていてストーカー被害に遭ったら取るべき対処法について詳しく解説していきます。
「マッチングアプリで素敵な相手を見つけたいけどストーカーみたいな人に捕まったら嫌だな~」
「マッチングアプリにストーカー気質の人もいるって聞いたけど、本当なのかな?」
など、マッチングアプリでの出会いに期待しつつも、ストーカー被害に遭う危険性を心配している方は一定数いらっしゃると思います。
ここでは、まず実際にマッチングアプリでストーカー被害に遭った方の体験談をご紹介していきます。
【ストーカー被害に遭ったSさん 31歳 女性】
✓可愛らしくおっとり系
✓人をすぐ信用する
✓一人暮らし
✓マッチングアプリの利用は初めてで登録して2週間ほど
【Sさんをストーカーした加害者のTさん 36歳 男性】
✓真剣な交際相手を探しているというプロフィール
✓IT企業勤務(自称)
✓序盤からかなり積極的
✓プロフィール写真は真顔での自撮り
Sさんの体験談
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マッチングアプリに登録してすぐにTさんからの『いいね』が届きました。まだマッチングアプリの仕組みに慣れていなくて、とりあえず私からも『いいね』を返し、Tさんとのアプリ上でのやりとりが始まりました。
すると、すぐに『どこに住んでいるの?ご飯に行こうよ』と誘われました。私は、あまりTさんに好意を持てませんでしたが、せっかくマッチングアプリに登録したんだし、はじめから合わないと決めつけるのも良くないと思い、ざっくり『新宿近辺に住んでいるので新宿でご飯なら』と伝えました。
すると、『新宿ってどのあたり?』『近くに●●のお店ってある!?』と私の住んでいるマンションの詳しい場所を聞いてきました。さすがにピンポイントで場所を教えるのは危ないかなと思ったのですが、私が行きやすい場所でお店を選んでくれようとしているのかなと思い、つい『●●の近くに住んでいるのでそのお店なら行きやすいです』と伝えてしまいました。
でも、実際に会ってみてもやっぱりTさんとは、話も合わず、ときめくこともなかったので、このままフェイドアウトしたいなと思っていたのですが・・・。
すぐに『次はいつ会える?』とメッセージが来ました。私は『しばらく仕事が忙しいから、また落ち着いたら連絡します』と答えたんです。
私なりにはやんわり断ったつもりのメッセージでしたが、その後もTさんからは他愛もない話題のメッセージが送られ続けました。正直、面倒くさいなと思いながらも、『実際に会うわけじゃないし、メッセージのやり取りくらいいいか・・・』と思いそのまま来たものに返信する、くらいの感じでやり取りを続けました。
すると、1週間ほど経ってまたTさんからデートの誘いを受けました。メッセージのやり取りをしている中でも正直しんどいと思っていたので『仕事がまだ忙しくて時間が取れないので時間ができたら連絡します』と自分なりにはっきり断ったんです。
すると、「忙しいならマンションまで迎えに行くよ。●●駅の近くの〇〇コンビニの近くでしょ?」とメッセージが来たのです。
背筋が凍りました。もちろん、マンションの住所は教えていないし、最寄り駅も教えていません。
たぶん、メッセージのやり取りをする中で、『●●って近くにある?』などの他愛のないやり取りだと思って返していたメッセージの内容から、私のマンションの場所を探り当てたのだと思います。
最終的には私の最寄り駅から後をつけていたようで、マンションまで特定されていました。それがわかったのは、マンションのポストに脅迫文のようなものが入っていたからです。私の跡を最寄り駅からつけて、マンションに着いた直後に明かりがついた部屋が私の部屋だとバレて脅迫文を投函されました。
本当に怖くなって、警察にも相談しましたし、犯人が一体どこの誰なのか把握しなければ太刀魚できないと考えて探偵さんに助けを求めたんです。」
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これは、マッチングアプリで出会った男性にストーカーをされた方の実際の被害体験です。真っ先に警察に相談しに行ったとのことですが、犯人の証拠がないということですぐには対応してもらえず「様子を見ましょう」とのことで対応が先送りにされ、Sさんはすぐに対処したくて当事務所に助けを求めてくださったのです。
幸い、脅迫文という証拠を犯人が残していっていますし、当事務所はネットトラブル調査に強い探偵でもあるので、SNSやアプリ内での調査によってすぐにストーカーをしてきた犯人の身元を特定することができました。
犯人がどこの誰なのかの特定もでき、被害の証拠も取れましたので、警察も証拠を元に犯人に対して接近禁止命令などの対応を取ってくれました。
先ほどのSさんの体験談を見ると、「自分もストーカーの被害に遭ってしまうのではないか」と不安になってしまいますよね。
「でも、新しい出会いは欲しいし、結婚もしたいし・・・・。」という本音もあるはずです。
では、安全にマッチングアプリを利用してストーカー被害に遭わないためにはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。
会社や学校などでは、初対面の人にフルネームで挨拶するのが当たり前だと思いますが、マッチングアプリで出会った人に気軽にフルネームを教えるのは少し考えものです。
フルネームは立派な個人情報ですので、フルネームを教えたことによってFacebookなどのSNSを見られて勤務先や普段よく行くお店の場所まで知られてしまう可能性があります。
フルネームはある程度やり取りをして信頼できる人だと確認してからの方がいいでしょう。
マッチングアプリでは、プロフィール写真としていろいろな写真を載せることができますが、プロフィール写真から個人情報が推測できる場合もありますので、載せる写真には十分に注意を払ったほうが良いです。
撮った場所が具体的にわかってしまうような写真や、制服などが映り込んだ写真はあなたの行動範囲を推測される手段にされますし、あなたの住所が推測できてしまうとストーカー行為をする際の参考にされてしまいます。
プロフィール写真は誰もが知っているような有名なスポットで撮ったものにするなど気を配ったほうが良いでしょう。
マッチングアプリをやっていると、まだ一度も会っていなかったり、LINEのやり取りすらしていなかったりするのに住所や職場、勤務先を詳しく聞いてくる人がいますが、このような人は要注意人物です。
相手がもしストーカー気質の人物の場合、住所や職場の位置からつきまとい行為をしてくる可能性が高くなります。最寄り駅も危険ですので実際に会って信用できる人だと確信するまで教えないほうが無難です。
LINEやFacebook、Instagramのアカウントをすぐに教えてしまう人がいますが、ストーカーにとってはSNSは個人情報の宝庫ですので、できればすぐには教えないほうが良いでしょう。
FacebookやInstagramは特に投稿内容から私生活が詳細にわかってしまいます。
写真やコメント、ハッシュタグをみて「●●に住んでいるんだな。」と住所がバレてしまったり、仕事内容や職場の場所まで知られてしまったりします。
マッチングアプリ内でのやり取りでどれだけあなたが慎重に情報を言わないようにしていても、SNSを見ればあらゆる情報が手に入ってしまうのです。
相手が信頼できるとわかるまでは、SNSを教えるのも避けたほうが良いでしょう。
冒頭でご紹介したマッチングアプリでストーカー被害に遭った実体験の中でも「相手に気がないのにはっきり断り切れずに連絡を取り続けた」という行動がありましたが、相手に気を持たせてしまうことで、ストーカー気質の人は両想いだと勘違いしてしまう恐れがあります。
自分なりにはっきりと断ったつもりでも、連絡を返し続けてしまうという行為自体が相手をその気にさせてしまう可能性があるのです。
「ちょっとストーカーっぽいな」と感じたら、相手のプライドを傷つけないように注意しながらはっきりとお断りし、連絡を返さないようにするのが無難でしょう。
マッチングアプリでストーカー被害に遭わないためには、どのようなユーザーがストーカーになる可能性が高いのか把握しておくことも重要です。
少しでもストーカー気質のあるユーザーであれば、すぐに距離を置くか、慎重に接していくことが大切です。
ここではストーカー気質のアプリユーザーの特徴をリストアップしていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【マッチングアプリ内でストーカーかどうかを判断するチェックリスト】
✓マッチングしてすぐに個人情報を聞いてくる
✓返信が秒で返ってくる
✓返信を催促される
✓会話の内容が自分中心
✓足跡を毎日のように付けてくる
✓話していない内容を知っている
(SNSなどを探し当ててネットストーカーをしているかも)
✓プロフィール写真をやたらと変える
✓プロフィール写真が自撮りばかり
✓プロフィールの内容からプライドの高さを感じる
などです。
ストーカーは自己愛が強いことが多いため、「ナルシストかも?」「話していて息苦しい」などの違和感があれば、ちょっと距離を置いておいたほうがいいかもしれませんね。
十分に注意しながらマッチングアプリを利用していても、何かの拍子でストーカーに目をつけられてしまい、ストーカー被害に遭ってしまう場合もあります。
もし、万が一ご自身がマッチングアプリでストーカー被害に遭ってしまったらどのように対処するのが正しいのでしょうか。ここからは、ストーカーに遭ってしまったときの対処法をご紹介していきます。
まずは、マッチングアプリの運営会社に通報しましょう。ご自身の身の安全を確保することがもちろん一番大切ですが、今後あなたのようなストーカー被害者が増えないようにするためにも、アプリ側に通報しておくことが大切です。
運営会社は基本的に誰が通報したのかをばらすことはありませんが、例えば「これ以上しつこく連絡するなら通報しますよ」と相手にメッセージを送った後すぐにアプリ会社に通報してしまうと、あなたが通報したのだとすぐに相手にバレてしまいます。
好意を寄せていた相手からいきなり通報されたら、ストーカーは、あなたの行動に逆上する可能性が高く、さらに危険な状態になります。
通報するときには、フェイドアウトを意識した対応を取りつつ、運営会社にも念のため「通報者が誰かわからないようにしてほしい」と一言添えておくと安心です。
きましょう。
ストーカー被害に遭うと、相手を怒らせるのが怖くてつい気を持たせるような発言や行動をしてしまいがちですが、相手が勘違いしないようはっきりと断ることが大切です。
ただし断る際は相手のプライドを傷つけないよう細心の注意を払うようにしてください。
「あなたみたいな人とは、絶対に付き合いたくない!」
「あなたの行動って最低ですよね!」
などの攻撃的な言い方は辞めましょう。
さらにストーカーに対して「ストーカー」というワードを使うのも危険です。「その行為はストーカーですよ!」と言ってしまうと相手を怒らせてさらにひどい行動に出る危険性があります。
断るときは、はっきり、かつ下出にでて、相手のプライドを守ることを意識して伝えることが大切です。
マッチングアプリ内で少々しつこくされるくらいであればフェイドアウトして通報する対処法だけど良いですが、もし住所を知られてしまったり、つきまとい行為をされたり、脅迫文のような嫌がらせの手紙が送られたりしたら、それは立派なストーカー規制法違反、つまり犯罪です。
その場合は、すぐに警察に相談してください。
このとき、いつ、どのようなことをされたのか、そのときの状況はどうだったのか、などできるだけ詳細に記録したものがあれば警察も動きやすくなります。また、脅迫文が送られていればそれのコピーも持って行ってください。
ただし、ストーカーがどこの誰なのかわからなかったり、被害の証拠がなかったりすると、積極的に対応してもらえない場合や、対応が後回しされてしまう場合もあります。
もし警察でなかなか対応してもらえなさそうな場合は次にご紹介する探偵への相談を行ってください。
ストーカー被害に遭っている場合、警察への相談と同時に探偵への相談も同時に検討することをお勧めします。
警察ではより凶悪な事件を優先して対応するようになっていますので、ストーカー被害の状況や証拠の揃い具合によってはあまり積極的に対応してもらえない場合もあります。
探偵であれば、調査依頼をすれば、すぐにどこの誰が犯人でどのような犯罪行為を行っているのかという証拠を揃えるための調査を開始してくれます。犯人が誰ということがわかっていて、証拠もそろっていれば警察も動きやすくなりますし、自分の身を守るための対策もしやすくなります。
なお、ストーカーから脅迫文が送られているようなケースでは、探偵に筆跡鑑定や指紋鑑定を行ってもらい、決定的な証拠として裁判でも使うことができます。
マッチングアプリは気軽に誰かと出会うことができ、恋人や結婚相手探しにおいてはとても便利なツールとして認識され始めています。
しかし、今回ご紹介したように、マッチングアプリ内にもストーカーやストーカー気質を持っている人も混ざっている可能性があるため、十分注意して利用していかなければなりません。
注意すべきところは十分に注意して利用し、素敵な出会いを楽しんでください。そしてもし万が一ストーカー被害などのトラブルに巻き込まれたら、すぐに警察や探偵に相談するようにしてくださいね。