怪文書でお困りの方、犯人を特定されたい方向けの対策方法をお教えします

怪文書コラム
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切り抜きの怪文書でも犯人特定は可能!犯人特定方法とあなたがすべき対応

カテゴリ:嫌がらせ 怪文書

怪文書とは、誰が書いたのかわからない、誹謗中傷や脅迫する内容が書かれた文章のことです。

よく、テレビやドラマなどで新聞の文字の切り抜きを使って怪文書を作ったり、根拠のない言いがかりや誹謗中傷を書き連ねた文章を本人に送りつけたりなど、いろいろな怪文書を想像できるかと思います。

 

ただ、多くの方が、「怪文書は自分とは縁のない関係のないもの」と考えているのではないでしょうか。しかし、実際には怪文書はある日突然、予告なくあなたのもとに届きます。そして、本当に自分のもとに怪文書が届いた時の恐怖や精神的苦痛は計り知れません。

 

特に、切り抜きの怪文書が送られてきたら、気味が悪くて外出もしたくなくなってしまうかもしれません。

 

今回の記事では、怪文書を切り抜きで送ってくる犯人の心理や、犯人を特定するために怪文書について確認すべきこと、そして怪文書が送られてきたら必ず取るべき行動についてまとめていきます。

 

怪文書を受け取ったショックで焦った行動を取ってしまいがちですが、一度冷静になり、適切に対処していきましょう。

 

怪文書を切り抜きで送ってくる犯人の心理とは

怪文書は、手書きで書かれたものやスマホやパソコンで作成して印刷したもの、新聞などの切り抜きで作成したものなどいろいろな種類があります。

 

最近では、切り抜きで作成したように見せかける専用の作成サイトまで出てきています。

 

このような怪文書を書いて送り付けてくる犯人はどのような心理で怪文書を送ってくるのでしょうか。

 

自分が怪文書を送っていることを知られたくない

怪文書には、ターゲットに向けての誹謗中傷や脅迫が書かれているため、犯人は自分が書いていることを知られなくないという心理が強く働いています。

 

手書きで怪文書を書いてしまうと、筆跡からバレてしまう恐れがあるので、新聞の切り抜きなどを使って字の特徴がわからないようにしているのでしょう。

 

また、最近ではSNSのいわゆる捨てアカウントを使って怪文書を送ってくるケースも増えています。

 

いずれにしても、素人がパッと見ただけでは切り抜きの怪文書もSNSの捨てアカウントからの怪文書も、犯人が誰かはわからなくなっています。

 

あなたに対して相当な悪意を持っている

怪文書をあなたに送ってきている犯人はあなたに相当な悪意や恨みを持っています。

 

たとえば、

「夫を浮気相手に奪われて家庭は崩壊し、浮気相手は幸せそうなのに自分はひたすら苦しい」

「会社で降格されてしまったために給料が減って生活が苦しくなってしまった」

などの場合は、あなたに対して強い悪意を持つ可能性が高くなりますので、怪文書を送るまでになってしまうでしょう。

 

怪文書を送るという行為はそうそうできるものではありません。あなたに怪文書を送ってきたということは、犯人は自分の怒りや恨み、悪意を自分自身でもコントロールできなくなっている可能性があります。

 

そのため、怪文書自体に殺人予告などが書かれていることもありますし、実際に怪文書だけに留まらない嫌がらせを繰り返す危険性が高いと言えます。

 

あなたを恐怖に陥れたい

あなたに悪意を持っていることに派生しますが、怪文書を送ってくる犯人の心理として、あなたを恐怖に陥れたいと考えています。

 

パっと見ただけではどこの誰が怪文書を送ってきたかわからないために誰でも不気味さを感じますし、書いてある内容が自分への誹謗中傷や脅迫などですので、恐怖を感じて当たり前です。

 

犯人は、あなたが恐怖を感じて怯えているのを楽しんでいる可能性もあるのです。あなたが怯えるのをまた見たい、と思ってしまうと怪文書を含めた嫌がらせが繰り返される恐れがありますので、できる範囲で毅然とした態度を取るようにすることが大切です。

 

切り抜きであっても犯人特定は可能?怪文書について確認すべきこと

怪文書が切り抜きの文章で送られてきた場合、筆跡鑑定はできませんので、犯人特定はできないのではないだろうか、と感じてしまうかもしれませんが、プロの探偵に調査を依頼すれば犯人特定は可能です。

 

犯人を特定するためには、怪文書のいろいろな部分をチェックしていくことになりますが、どこを確認すれば犯人特定につながるのでしょうか。

 

どこにどのように届いたのか

まず、怪文書がどこにどのように届いたのかを確認します。

 

自宅に切手付きで届いたのか、自宅に切手なしでポストに届いたのか、自宅の敷地内にばらまかれていたのか、勤務先に自分宛で届いたのか、勤務先に会社宛てに届いたのか、実家に自分宛で届いたのか、近所中にばらまかれたのか。

 

など、怪文書が届いた状況を整理することで、犯人の意図や目的などが見えてきます。

 

怪文書には何が書かれているか

怪文書が届いた時には、その存在自体に圧倒されて中身の内容が頭に入ってこないことが多いかと思いますが、冷静に何が書いてあるのかを確認すると、犯人の心当たりが出てくるでしょう。

 

誰との関係について触れている、過去のどのような出来事を言っている、どのような不満について言っている、など、書かれている内容をよくよく確認してください。

 

そこから、

会社の同僚なのか?

部下なのか?

パートナーの浮気相手なのか?

浮気相手の妻や夫なのか?

近所の住人なのか?

ママ友なのか?

が見えてくるはずです。

 

怪文書に書いてある内容はできれば読みたくないものだと思いますが、冷静になったタイミングで落ち着いて読んでみてください。

 

怪文書に使われている紙やインクが何か

怪文書に使われている紙の種類やインクの種類によってもわかることがたくさんあります。これらは素人の調査ではなかなか難しいですが、プロの探偵の調査では頻繁に使う手法です。

 

切り抜きの文字が貼られている紙が、会社やコンビニなどで使われるようなコピー用紙なのか、100円ショップで販売されているような薄い紙なのかで犯人の手掛かりが掴めることがあります。また、消印などから犯人に近づくことも可能です。

 

最近では新聞などの切り抜きを使った怪文書の他にも、スマホやパソコンで作成した怪文書を印刷したものを送り付けるケースも多くなっているので、印刷の際に使っているインクがインクジェットなのかレーザーなのかによってプリンターの種類を特定することができるため、犯人の手掛かりとして使うことができます。

 

また、近年は減ってきているとはいえ、今でも手書きによる怪文書が送られることもあります。手書きであれば、筆跡や筆圧から筆跡鑑定を行うことで犯人を特定しやすいですし、そもそも手書きという時点から、スマホやパソコンを使うのが苦手な人、苦手な世代というヒントも得られます。

 

怪文書が送られてきたときにすべき行動

怪文書はなんの予告もなく突然送られてくるものですので、実際に自分に送られてきたらパニック状態になってしまうでしょう。しかし、パニックになって焦って行動すると犯人特定が難しくなってしまうだけでなく、犯人を触発してさらなる危険が及ぶリスクも出てきてしまいます。

 

まずは落ち着いて、適切な対処をしていきましょう。ここでは怪文書が送られてきたときに取るべき行動を解説していきます。

 

現物を保存する

送られてきた怪文書は、自分にとって嫌な事ばかりが書かれていますし、気味が悪いのですぐに捨てたくなる気持ちはわかりますが、犯人特定において重要な証拠になりますので大事に保管してください。

 

怪文書には、筆跡やインク、使われた紙、指紋、消印など犯人を特定するための重要な情報が残されていますので、現物は届いたままの状態で大切に保管し、念のためにコピーも取っておいてください。

 

誰かに確認してもらうためときはコピーしたものを見せ、現物が汚れたり捨てられたりしないようにしてください。コピーであれば仮に見せた相手が犯人だったとしても、証拠隠滅されるリスクを回避できます。

 

犯人はあなたの身近な人だと考えて慎重に行動する

怪文書を送ってきた犯人は、あなたに相当な悪意を持っているわけですが、それを踏まえるとあなたは犯人のことを知っていて、むしろ身近な存在である可能性が高いです。

 

身近な人の中で怪文書を送ってくる可能性のある人とはできるだけ接触しないようにし、普段通りに生活するように意識してください。

 

すぐに嫌がらせ調査の専門家に相談する

怪文書が届いたらまずは現物保管ですが、そのあとすぐに嫌がらせ調査の専門家に相談するようにしてください。

 

警察だと事件性がないと判断した場合、なかなか積極的に動いてくれませんが、探偵であればすぐに調査を開始してくれますし、今後気をつけるべき対策や解決までのアドバイスもしてもらえます。

 

怪文書を送った犯人は、あなたの身近な人である可能性が高いですし、相当な悪意を持っているため、怪文書を送った後あなたがどのような行動をしているのか、ショックを受けているのかなど、その後の動向を監視している可能性が高いです。強い恨みを持っている人は、何をするかわかりませんので、早急に専門家に相談しましょう。

 

また、身近な人間の誰が犯人かわかりませんので、専門家以外にはできるだけ怪文書が届いたことを相談しないようにしてください。

 

身の危険を感じるようであれば警察に相談する

事件性がなければ警察は動いてくれないとお伝えしましたが、脅迫文が書かれていたり、怪文書以外にも身の危険を感じる嫌がらせを受けていたりするような場合は、警察に必ず相談しておいてください。

 

仮に今すぐに捜査をしてくれなくても、警察に相談しておいたという事実があれば後々役に立ちます。

 

警察に相談する際は、怪文書の現物のコピーのほかにも、手掛かりとなるものをまとめ、犯人の心当たりについても整理しておくとスムーズでしょう。

 

まとめ|怪文書トラブルは警察より探偵への相談がお勧め

怪文書が届いたら、さらなる嫌がらせで被害を受けないようにできるだけ早く専門家に相談し、犯人特定を急いでください。

 

調査の専門家である探偵であれば、怪文書そのものから筆跡鑑定や指紋鑑定、張り込み調査や聞き込み調査などで犯人の手掛かりを掴んでくれるでしょう。

 

参考記事:嫌がらせの手紙の犯人は誰?プロによる筆跡鑑定で犯人を絞る方法

参考記事:嫌がらせの手紙の犯人特定には指紋鑑定が有効|指紋鑑定の疑問解消!

 

身の危険を感じる場合は警察への相談が必要ですが、証拠や情報がなければ警察はなかなか動いてくれないのが実情です。

 

まずは探偵に調査を依頼し、犯人の情報や証拠を集めてから対処していきましょう。