怪文書でお困りの方、犯人を特定されたい方向けの対策方法をお教えします

怪文書コラム
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嫌がらせの真犯人になりすまされた!誤解を解くにはどうすればいい?

カテゴリ:怪文書 指紋鑑定

自分はまったく書いた覚えも出した覚えもない怪文書が出回っていて、自分が出したことになっている・・・

 

周りから、私が嫌がらせの手紙の犯人だと勘違いされている・・・

 

このように、何者かによってなりすまされ、周りから嫌がらせの犯人だと誤解を受けている場合、できるだけ早く誤解を解かなければ被害はさらに大きくなってしまいますし、あなた自身の精神状態にも良くありません。

 

なりすましの被害なんて自分とは関係のない話と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、当事務所にご相談に来られる方でなりすましの被害を訴えている方は近年増加傾向にあると感じています。

 

今回は、当事務所に実際にご相談に来られた方の事案を例に、なりすましをする犯人の目的や狙い、なりすましの手口などについてご紹介していきます。さらに、なりすまされてしまい誤解を受けた場合の誤解の解き方についても解説していきます。

 

「なりすまし」による被害者が急増!その手口は様々

「なりすまし」と聞くと、皆さんどのようなことを思い浮かべるでしょうか。

 

・誰かに「なりすまして」悪事を働いき、批判や罰則から逃れる

・有名人に「なりすまして」注目を浴びる

・本人に「なりすまして」銀行口座からお金を不正に引き出す

・SNSで誰かに「なりすまして」誹謗中傷など言いたい放題投稿する

などがなりすましの手口として挙げられます。

 

近年はSNSで人間関係を構築している人も多いですし、お金のやりとりもネット上で済ませることも増えていますので、SNSやネット上でなりすましの被害に遭うと、金銭的な被害も人間関係的な被害も出てきてしまい、看過できない状況になってしまいます。

 

さらに、オフライン上での原始的ななりすましの手口としては、誰かになりすまして嫌がらせの手紙や怪文書を送り付け、周りを混乱させて犯人ではない人を嫌がらせの犯人に仕立て上げ、なりすまされた被害者を精神的に追い込むという被害も出ています。

 

いずれにしても、なりすましを受けたらすぐに対処して誤解を解かなければどんどん被害は拡大してしまいますので、なりすまされたことがわかったらすぐに嫌がらせ調査の専門家に相談することも大切です。

 

何者かになりすまされて怪文書の犯人に誤解された!実際にあった相談事例

なりすましの手口には様々なものがありますし、被害の実態もいろいろありますが、やはり「自分には関係のないトラブル」だと思ってしまう方も多いかもしれません。

 

そこで、なりすましの被害をより理解していただきやすくするために、当事務所に過去にご相談に来られた方の事例をご紹介しながら、犯人の手口や目的、狙いなども考えていきましょう。

 

 

Aさんは都内にあるITベンチャー企業の営業マンとして活躍する会社員です。Aさんは入社3年目で人当たりも良く営業部長からも信頼されていて、将来有望と期待されていました。同期の中でも人柄の良さから信頼されていて特に同じ営業マンのBさんとは切磋琢磨する仲でプライベートなことまでよく相談に乗ってもらっていました。

Aさんは営業成績もダントツで、他のベテラン営業マンがいる中でトップ成績を常にキープするような売れっ子の営業マンです。部長としても、Aさんのおかげで営業部の成績は良い状態で安定しているため、頻繁にAさんを連れ出して飲みに行ったり新しいプロジェクトの相談もしていたりと部長との信頼関係も深くなっていました。部長はAさんとBさんが特に仲が良いことを知っていたので、Bさんを連れて3人で飲みに行くことも多かったようです。

 

同期との関係も良く、部長からの信頼も得ていて、営業成績もよかったAさんですが、ある日、Aさんが書いたとされる怪文書が会社中にばらまかれてしまい、一気に周りからの信頼を失う状況になりました。

 

怪文書には、信頼し合っていて目をかけてくれていたはずの部長についての誹謗中傷が書かれていました。部長が取引先と不正を行い、売り上げの差額を着服しているということや、社外に不倫相手がいて奥さんを騙しているということなどが書かれていて、明らかにAさんが書いたと誰でも推測できるような書き方で書かれていたのです。

 

当然、いきなりばらまかれた怪文書の存在に社内はパニックになりましたし、怪文書の誹謗中傷の的になった部長自身も大きなショックを受けていました。怪文書を書かれたこと自体よりも、信頼していたはずのAさんが実は裏では自分を陥れようとしていたと誤解してさらなるショックを受けてしまったのです。

 

Aさんは、怪文書を送った犯人として事実確認の調査を社内で受け、誤解であると訴えましたが真犯人が誰かわからなかったので、社内ではAさんが怪文書を送った犯人だと誤解されたままです。誤解されたままでは仕事も当然やりにくくなりますし、部長との信頼関係を立て直すのは厳しいと感じ、誤解を解くために、そして真犯人を見つけるために当事務所に調査の依頼に来られたのです。

 

当事務所で怪文書についての調査を行った結果、真犯人はなんと同期のBさんだったのです。BさんがAさんの営業成績や部長から気に入られている事実を妬んでなりすましの犯行に及んでいたことが調査の結果判明したのです。

 

誰かになりすまして嫌がらせをする人物の目的や狙いとは

前の章で、当事務所にご相談に来られた方の事例をご紹介しましたが、この事例からなりすまして嫌がらせをする人の目的や狙いが見えてきます。

 

なりすます真犯人の狙いの一つは、怪文書に書く人物を攻撃したいということでしょう。上の例で言えば、「部長」についての誹謗中傷や不利な内容を書いて攻撃したかったという目的です。

 

自分ではない誰か(上の例で言えばAさん)になりすますわけですから、怪文書を送ったということがバレることはないという安心感から、好き放題相手を攻撃することができます。自分が非難を浴びることなく誹謗中傷や悪口を書き連ねることができます。

 

さらに、なりすます人物の評価を下げるという目的もあります。上の例で言えば、Aさんになりすまして怪文書を送ることによって、Aさんの社内での評価、営業部での信頼、部長からの信頼をすべて奪うことができます。

 

当事務所で嫌がらせ調査をしたことで判明した事実ですが、Bさんがなりすましをした動機は、Aさんの営業成績が妬ましく、部長からえこひいきをされていることも気に食わなかったために、気に入らない二人を陥れたかったということでした。

 

実際、Bさんが真犯人だとわからず、Aさんが怪文書の犯人だと誤解されたままであれば、Aさんは営業マンとして活躍するのが難しい状況に社内ではなってしまっていましたし、部長からの信頼も失ったままだったのです。

 

なりすましの誤解を解きたい場合どのような対応をすればいいのか

誰かに勝手になりすまされて、周りから自分が犯人だと誤解されてしまったら、すぐにでも誤解を解きたいと思いますよね。

 

しかし、ただ「自分は犯人ではない」と主張しても犯人ではないという証拠がなければ周りは信用してくれないでしょう。そして、犯人ではないことを証明するのはとても難しいことなのです。

 

では、どうすれば誤解を解くことができるのでしょうか。

 

真犯人を見つける

誤解を解く方法として最も有効なのが、真犯人を見つけ出すことです。今回の例で言えば、Bさんが犯人であることを証明することができたからこそ、Aさんの誤解を解くことができたのです。

 

ただ、なりすまされた本人が真犯人を見つけ出す調査をするのはかなり困難です。周りの人たちはその人が嫌がらせの犯人だと誤解していますので、何か不審な動きをすればさらに誤解を招くことになるでしょう。

 

真犯人を見つけ出すための調査は、探偵など調査の専門家に依頼するのが安全で効率的です。

 

誤解を解くには「指紋鑑定」が有効

今回のなりすましの真犯人調査でも行いましたが、なりすましを解決するうえで指紋鑑定という手法はかなり有効です。

 

指紋というのは、その人以外世界中どこを探しても同じ指紋を持っている人物はいないため、残された証拠から指紋が出てこれば真犯人だと断定することができ、誤解を解くことが可能になるのです。

 

上でご紹介した事案でも、会社にばらまかれた怪文書に残されていた指紋がAさんのものではなく、Bさんのものだったということが判明したために事件が解決できました。

 

なお、指紋鑑定というとドラマなどで警察が行っているというイメージが強いと思いますが、実際には警察は怪文書や嫌がらせのトラブルでは指紋鑑定を行ってくれることはほぼありません。

 

そのため、指紋鑑定で誤解を解くための調査を行う際は、探偵事務所や専門の業者に依頼することになります。

 

まとめ

今回は、最近増えている「なりすまし」の中でも怪文書のなりすまし被害について解決方法も含めてみてきました。

 

怪文書を送られた被害者や怪文書に誹謗中傷を書かれた被害者は、犯人に対して嫌悪感しか持たなくなってしまいますので、何者かになりすまされて怪文書を送った犯人だと誤解されてしまっているのであれば、できるだけ早く対処して誤解を解いていくことが重要です。

 

今回ご紹介した事例のように、指紋鑑定という手法を使えば、的確に誤解を解くことができますし、誤解が解ければ周りからの信頼も回復できるでしょう。なりすまし被害を受けたら一人で抱え込まず、すぐに専門家に相談するようにしてくださいね。