「最近、子供の元気がなくなった気がする」
「突然子供が学校に行きたくないと言い出した」
ということが起きると、「もしかして学校でいじめにあっているのかもしれない…」と気になってしまいますよね。
学校でいじめに遭っているのを放っておいてしまうと、お子さんの心の傷が深まってしまうばかりか、最悪の場合、自殺を考えてしまうこともあります。
お子さんをいじめから守ってあげられるのは親御さんだけです。ぜひいじめの実態を把握して適切に対処してあげてください。
今回は、学校での最近のいじめの実態や学校がいじめにどのように対応してくれるのか、いじめを疑ったときに行うべきいじめ調査について詳しく解説していきます。
学校でのいじめは昔から耐えませんが、現在のいじめの実態はどうなっているのでしょうか。
文部科学省が毎年行っている「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると2019年度の結果ではじめの認知件数は61万2496件となり5年連続で過去最多を更新しています。
5年前の2014年度は18万8072件なので、5年間で42万4424件も増えた計算となります。中でも小学校でのいじめの増加は顕著で、この5年間で約4倍となっています。
いじめの件数が右肩上がりという問題ももちろんありますが、その内容にも変化があり、いじめの方法が陰湿化しているという問題があります。
小学生もスマホを持っている時代で多くの子供たちがSNSを利用しています。そのSNSで陰湿な誹謗中傷やいじめが起こっているのです。SNSでのいじめは表面化しにくいため、教師や親ですらいじめの存在に気が付くのが遅くなってしまうという状態になっています。
学校でのいじめは学校側に責任があるとも言えますが、具体的にどのように対応しているのでしょうか。
学校によってはいじめ問題に積極的に取り組んでいるところもあります。
スクールカウンセラーを専門にしている相談員を設置し、いじめが発覚したり、疑いがあったりする時に、カウンセラーの相談員が、被害者と加害者の生徒にカウンセリングを実施できるような仕組み作りをしている学校もあります。
生徒に対しての対応、対策だけでなく、教職員を対象にいじめトラブルに関しての研修会を実施している学校もあります。
そして、研修会にはPTAや児童相談所、地域の団体にも参加してもらい、いじめ問題でしっかりと連携を取れるよう協力関係を構築できるような対策をとっているのです。
生徒に対してと、教員に対してしっかりと対策を取ってくれるような学校がある一方でいじめを隠ぺいしようとする学校も存在するのが現状です。
いじめを苦に子供が自殺したというようなニュースでも、学校や教職員がいじめの事実を否定しているような印象を受けたことがある人も多いのではないでしょうか。
自分の学校や自分のクラスでいじめが起きていることを保護者や教育委員会に知られると、責任を問われたり自分の評価が下がってしまったりということになりうるため、自分を守ろうとする意識からいじめを隠ぺいしようとしてしまうのです。
学校や教員によっては、いじめの事実を知っていながら知らないふりをしたり、隠ぺいしたりするケースもあります。
そこには、学校の勤務実態に隠された闇があるようです。学校でのいじめを解決していくためには、教員たちや学校が抱えている闇を明らかにしてそこから解決していかなければならないでしょう。
教員たちの仕事量は膨大で、日常的に非常に多忙であるという現実問題があります。教員たちは昼間に授業をはじめとしたあらゆる業務に追われていて、通常の勤務時間内に授業の準備や試験の採点などができないことが多いです。
そのため、残業や休日出勤は当たり前で、プライベートな時間をなかなか持てずに時間的な余裕がない教員がほとんどなのです。
もしこの現状に加えていじめ問題が自分のクラスで発覚してしまえば、さらに業務量が増えてパンクしてしまうでしょう。さらなる業務を抱えたくないがために、ついいじめから目を背けてしまうという闇があるのです。
上記に書かせていただいたように、現在の教育現場には多くの課題があり、実際、「自分の子が学校でいじめられているようだ」と担任の教師や学校に訴えたとしても「いじめはない」と言い切られるケースは多いのです。
もしそれでも訴え続けると「いじめが起きている証拠がない」と証拠がないことを理由にいじめの存在を認めてもらえず、うやむやにされて逃げられてしまうケースも少なくありません。
学校側にいじめの存在を認めてもらい、しっかりと対応してもらうためにはいじめが起きているという証拠、いじめの加害者が誰であるかの証拠を押さえたうえで訴えていくことが重要になります。
あなたの大切なお子さんが学校でいじめを受けていると察知したら、いじめ調査をプロに依頼して根本的に解決することをお勧めします。
ここではいじめ調査について詳しく見ていきましょう。
学校がいじめ問題について親身に動いてくれないのであれば、学校がいじめを認めて真剣に動いてくれる方法を考えることが必要になってきます。いじめ調査はその最も効果的な方法なのです。
探偵にいじめ調査を依頼していじめが起きているという客観的な証拠を取ってもらいそれを提示して訴えれば、それまでいじめを否定してきた学校側もとたんに態度を変えて、低姿勢になることも珍しくないのです。
いじめの客観的な証拠を取ることは素人ではなかなか難しいので、いじめ調査に実績のある探偵に依頼するようにしましょう。
いじめ調査と一言に言ってもいじめ調査には2種類あります。
1つは、自分の子はいじめられていることを認めて訴えているのに、いじめの加害者の子供や学校がいじめの事実を認めず否定している場合に、いじめを認めさせるための証拠を集める調査です。
もう一つのいじめ調査は自分の子がいじめられていることを認めていない場合にいじめられていることを確認するための調査です。親に心配をかけたくなかったり、いじめられていることを恥ずかしいと思ってしまったりすると子供はいじめられていることを隠そうとします。
しかし、この状態を放置してしまうと自殺にまで追い込まれてしまう危険性があるため、この場合にもいじめ調査を実施することを強くお勧めします。実際、探偵事務所に寄せられるいじめ調査の相談も、この「いじめの事実を確認する調査」が多いです。
探偵はどのような方法でいじめ調査をしているのでしょう。
調査方法としては、
・まず本人いじめの加害者やいじめを受けた日時、いじめの内容などの話を聞く
・いじめの証拠集めのために尾行や張り込みを行う
・本人がいじめを認めない場合は本人の身辺調査
・本人や加害者のSNSを調査する
・学校の裏掲示板をチェックする
などです。
特に近年はSNS関連のいじめ問題が顕著になっているので、SNSの調査は欠かせないと言えるでしょう。
大人がSNSを使っていじめや誹謗中傷をする場合、匿名で自分の個人情報が出ないようにしていることが大半ですが、子どもは必ずしもそうではありませんのでSNSをチェックするだけでも多くの手掛かりが見つかります。
大切なお子さんをいじめから救ってあげるためには、探偵によるいじめ調査は欠かせませんし、より確実に証拠を得るためには探偵に依頼するのがベストですが、いじめ調査を探偵に依頼する場合、決して安くはない金額がかかってしまいます。
相場としては10万~40万ほどですが、事前に集められる情報によって金額は大きく変わってきます。
より安く、より効率的にいじめ調査を依頼するために以下の情報を集めておくといいですね。
提供するべき最も重要な情報としては、いじめの加害者と思われる子供の名前や住所、顔写真です。
また、いじめとは関係ないと思われる交友関係も念のため把握して情報としてまとめておくといいでしょう。
自分のお子さんの行動範囲についてもより詳しく把握してまとめておくと調査がスムーズに進みます。
通学路や通っている習い事や塾の場所、よく遊んでいる公園、よく立ち寄っているショッピングモールやゲームセンターなどもできるだけリストアップしておくといいでしょう。
いじめの証拠になりそうなものも集めて保存しておくことも重要です。いじめによってケガをしたのであれば医者に診察してもらって診断書を取っておくことを忘れないようにしましょう。
いじめによって壊されたり破かれたり汚されたりしたものがあれば、必ず保存しておきましょう。実物を残しておくのがベストですが、難しいようであれば写真を撮っておくようにしてください。
今回は最近の学校でのいじめの実態や学校側の対応、いじめ調査の必要性についてまとめてきました。
いじめ調査は素人では難易度が高いため、探偵に依頼することが大切ですが、いじめ調査を依頼するにあたって、調査の目的をあらかじめはっきり決めておくこともとても重要なことです。
・いじめの事実が本当かどうか知りたい
・いじめの加害者が誰であるかをはっきりさせたい
・いじめの加害者と学校に謝罪させたい
・いじめの加害者を刑事事件で立件したい
・いじめ加害者とその保護者に慰謝料請求したい
・いじめを放置した学校に損害賠償請求をしたい
など、いじめ調査を行う上でのゴールを決めておくといいでしょう。
いじめ調査の目的がはっきりしていると調査方法の計画が立てやすくなり、調査自体もスムーズになりますし、お子さんや親御さんの心を奮い立たせることもできるようになります。
いじめ調査について疑問点などがございましたらぜひ無料相談でご相談ください。