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クラス替えでいじめっ子と同じクラスに|親ができる対応と学校の責任

カテゴリ:学校

ほとんどの学校では、4月になって新学期が始まるタイミングになると、クラス替えが行われますよね。生徒数や学校の慣習によってクラス替えのルールに多少の違いはありますが、基本的には新学年になればクラス替えが行われることがほとんどです。

 

クラス替えが行われると、学校での生活や環境は大きく変化します。子供にとって学校は毎日通う場所で、1日のほとんどを過ごす場所であるため、クラス替えに不安を感じる子供は少なくないでしょう。

 

学校には必ずと言っていいほどいじめっ子がいますので、そのような問題児と同じクラスになるのではないかという不安は親御さんもお持ちになるのではないでしょうか。

 

クラス替えに対する不安は、子供は自分で解消できないことがほとんどであるため、親御さんが子供の感じている不安を解消するためにフォローやサポートをしてあげる必要があります。

 

今回の記事では、いじめがクラスで起こっているときに学校はクラス替えの対応を考慮してくれるのか、実際にいじめっ子が原因でクラス替えの要望を出したことがあるママさんたちの体験談、そして学校側にクラス替えの対応をしっかりとしてもらうためのポイントについて解説していきます。

 

また、いじめが加速していてクラスを変えてもらうだけではいじめを防止しきれないような状況になった場合の法的対処法についても解説していきます。大切なお子さんをクラスでのいじめから守るためにできることを一緒に考えていきましょう。

 

いじめが起こっているとき学校はクラス替えを考慮してくれるのか?

クラス替えは運を天に任せるしかない・・・と考えている方も多いかもしれませんが、実際は学校はいじめが起こっている事実を知ればクラス替えを考慮してくれるのでしょうか。

 

クラス替えが決定する前なら可能

わが子がある子供にいじめられていることが明らかで、それを学校側に話したらクラス替えの時に考慮してくれるのかという問題ですが、結論から言うと、いじめが起きていることを教師や学校側が把握していればクラス替えを考慮してくれます。ただし、クラス替えについて公に公表してしまった後だと難しいので、クラスが決定する前に早めに依頼しておくのがいいでしょう。

 

クラス替えの要望を出した際に、学校としては「わかりました。いじめっ子とクラスを離しましょう」とは明言しないことがほとんどです。明言してしまうとそれがSNSなどに流れることでクラス替えについての要望が殺到してしまい学校としては対応しきれなくなってしまうためです。

 

ただ、はっきりは言わないものの「確約はできませんがこちらでじっくり考慮してできる限り対応します」などと濁しながらもクラス替えの考慮をしてくれるケースがほとんどのようです。

 

1年の途中でのクラス替えは困難

クラス替えは新学期が始まる4月の時期に通達され、そのクラス替えに従わざるを得ないと考えている方が多いですよね。

 

しかし、新しいクラスのメンバーで過ごしていくうちに問題児に狙われていじめられるようになってしまったり、集団でいじめに遭うようになってしまったりとトラブルが起こることもあり、次のクラス替えを待つ前に途中でクラスを替えてほしいと思うことも少なくないでしょう。

 

しかし、新学期が始まった後でいじめ問題に遭っているからクラスを替えてほしいと依頼しても年度の途中でクラス替えをするのは難しいというのが現状のようです。

 

理由としては、途中でクラス替えやクラス移動をしてしまうとクラスの全員に影響が出ることや、学校行事のスケジュールに影響が出てしまうこと、クラスを決めるのに時間が掛かり途中で行うのは現実的ではないことなどが挙げられます。

 

そのため、いくらいじめが起きているという理由でクラス替えを訴えても年度途中でクラス替えをする事は非常に難しいのです。

 

そのため、クラス替えが行われる前(公式に発表される前)に理由を添えてある子供とはクラスを離してほしい旨を伝えておくといいでしょう。

 

「いじめっ子とクラスを離してほしい!」と言ったことがあるママの体験談

「うちの子が●●さんにいじめられているようなので、同じクラスにしないでほしい」このように先生にお願いしようかどうか迷っているママさんたちは多いのではないでしょうか。

 

親としては大切なわが子をいじめっ子から守ってあげたいという気持ちもある一方でそんな要望を学校にするのはモンスターペアレンツと思われてしまうのではないかという不安もあるでしょう。

 

実際に、このようなクラス替えについての要望を学校にしたことがあるママさんはどのくらいいるのでしょう。また、どのようにクラス替えについてのお願いを学校に伝えたのでしょう。

 

この章では、子育て専門サイトに投稿された保護者の方からの投稿を一部ご紹介します。

 

ケース1

「うちの子供の場合は、小学校から中学校に上がるタイミングで中学校の先生に前もって話しました。小学校のときに長期間いじめに遭っていたので、中学校の間はその子とクラスを同じにしないでほしいとお願いしたところ、階まで離れるようなクラスにしてもらえて感謝しています。」

 

ケース2

「学期の途中で長男の子供がクラスでいじめを受けていることを知りました。誰にいじめられているのかは子供からはハッキリ教えてもらえなかったけれど、いじめを受けていることは明らかでした。すぐに担任の先生に話をすると『配慮します』と言ってくれて次の年にはいじめっ子グループすべての子供と違うクラスにしてもらえました。いじめられていることを話したことで注意深く見てもらえて誰が加害児童かを判断してもらえたようです。」

 

ケース3

「子供が中学1年生の時に1年間いじめのような嫌がらせのようなことをされ続けていて、1年生が終わるころに担任の先生にいじめの内容を全部話し、来年はクラスを離してほしいと頼みました。『確約はできませんが事情は把握しました』というはっきりした答えではなかったけれど、きちんと2年生はクラスを離してもらえ、子供も嫌がらせを受けることなく楽しそうに学校に行けるようになりました。」

 

体験談からわかること

上記の体験談は一部のママさんたちの体験談ですが、多くの場合はいじめられている事実が証明できればクラス替えはきちんと考慮してもらえるようですね。

 

ただ、当人同士のトラブルやいじめでなければ対応は難しく、「●●さんがいじめっ子で問題児だということを聞いて、うちの子ももしかしたらいじめられるかもしれないから念のために離してほしい」という理由でのクラス替えの考慮は難しいようです。

 

また、いじめられていることがしっかりと証明できなかったり学校側を納得させられなかったりする場合もクラス替えの考慮が難しくなることもありますので、いじめを受けている証拠はあらかじめ確保しておくといいでしょう。

 

いじめを理由にクラス替えを希望したのに学校が対応しなかったときの責任は?

いじめを受けていることを相談していたのに、学校側がクラス替えの考慮などをしてくれなかったような場合、学校側に責任は発生しないのでしょうか。

 

いじめられているという理由でいじめっ子とクラスを別々にしてほしいと要望したのにそれが受け入れられなかった場合、学校は「安全配慮義務違反」にあたると考えられます。

 

安全配慮義務とは管理責任のようなもので、生徒が危険に晒された場合、学校側には対策義務があるというものです。この責任が学校側にあることをうまく利用してより確実にクラス替えをしてもらうためには、子供がいじめを受けているという事実をしっかりと証明していくことが大切です。

 

いじめや嫌がらせを受けている被害状況の証明、いじめの加害者である児童の特定ができれば、学校はしっかりとした対応を取ってくれるはずです。いじめの証明や証拠集めについては、調査のプロである探偵に依頼するのがベストでしょう。

 

探偵によるいじめ調査についてはこちらの【消えない学校のいじめ問題|証拠の必要性と探偵が行ういじめ調査】や【学校でのいじめはどう対処する?探偵によるいじめ調査の重要性】の記事も参考にしてみてください。

 

クラス替えは誰がどのように決めているの?

仲の良い友達や気になる好きな子と一緒のクラスになるかどうかワクワクしたり、いじめっ子や問題児と一緒のクラスになるのは嫌だと憂鬱になったりするのがクラス替えですが、クラス替えはどのようにして誰が決めているのでしょうか。

 

この章では、クラス替えの決め方について裏側を探ってみました。

 

誰がクラス替えを決めている?

まず、誰がクラス替えを決めているかですが、各担任の教師が自分の受け持っているクラスの生徒の評価を作成し、学年主任や教頭などの管理職の教員が最終的に決定していくという流れになっています。

 

そのため、いじめについて対応を取ってもらったりクラス替えの対応をしてもらったりするためには、担任の先生だけでなく、学年主任や教頭などの管理職の教員たちにもいじめの事実を報告し対応を直接お願いすることがより確実かつスムーズに対応してもらうために必要と言えるでしょう。

 

また、学年主任の先生や教頭は担任を受け持っていないことも多いので、いじめ問題が起こっているかどうか関係なく普段から学校行事などで挨拶しておき、良識ある親であることをアピールしておくことも効果があると言えます。

 

クラス替えの対応をしてもらう際、担任の先生の他にも学年主任や教頭にもいじめの事実を伝えてもらう必要がありますので、口頭でいじめについて訴えるよりもあらかじめ文書化しておき、誰が見てもわかるようにしておくと誤解や言い間違いなどが起こらなくて済みます。

 

どうやってクラス替えを決めている?

クラス替えをするうえでの決め方については、以下の決め方があるようです。

 

・学力が各クラスで均等になるように

・運動能力が各クラスで均等になるように

・生徒の性格が合っているか

・交友関係が著しく悪くないか

・ピアノが弾ける子が各クラスに散らばっているか

・問題がある子は平等になるように

 

学力や運動能力が均等になるように割り振るのは学力テストがあったり、運動会があったりするので納得できるでしょう。

 

性格や交友関係は今回のいじめ問題にも密接にかかわってくる項目ですので、クラス替えを決める段階でいじめの存在をしっかりと学校側に認識させるだけでこちらの希望通りのクラス替えにしてもらえる可能性があがります。

 

面白い項目として「ピアノが弾けるかどうか」も要素にありますが、多くの学校で合唱コンクールなどを行っていますが、その際に伴奏を弾ける子がいないと困ってしまうのでその点を考慮して条件に加えているようです。

 

問題がある子供を均等にする理由としては一人の教師だけに負担が偏らないようにという配慮だそうです。

 

いつ頃新しいクラスが決まっている?

クラス替えには生徒たちの正確な情報が必要となりますので、ある程度一緒に過ごす時間を経てから決めていくことになります。しかも3月の終わりくらいまでには新しいクラスの名簿が出来ていないといけません。

 

実際には12月~2月辺りにクラス替えの内容に関する会議が行われることが多く、1月にはほぼ決定している学校もあるようです。

 

もし、いじめが原因でクラス替えをお願いしたいのであれば、12月くらいまでにいじめの事実を明確にできる証拠を集めて文書化し、教師たちに依頼するのがベストでしょう。

 

学校にクラス替えについてきちんと対応してもらうためのポイント

いじめがクラス内で起きていた場合、事情をしっかりと伝えれば学校はクラス替えについての対応をしてくれることはすでにお伝えした通りです。

 

ただ、あくまでもクラス替え自体は学校側の裁量に委ねられてしまいますので、100%確実に対応してくれるかは保証できません。

 

もし、どうしてもいじめっ子とクラスを離してほしい、クラスが同じことで不登校やうつ状態になってしまっているという場合には、いじめの事実を学校に認めさせることが必要不可欠です。

 

「いじめが起きている証拠」「いじめの被害を受けている証拠といじめの内容」「いじめをしている加害児童の特定」の証拠などを学校側に知らしめる事で、対応しなかった場合の学校側の責任を追及することができますし、何より親からの依頼を断りにくくなるでしょう。

 

いかに学校側が認めざるを得ないような確固たる証拠を突き付けるかがポイントになってきます。

 

いじめがもっと深刻になった場合は法的措置を検討することも

いじめによって被害児童が受ける心の傷はとても深いものになってしまいます。一生トラウマとして残る可能性もあるのです。

 

そのため、民事訴訟という形でいじめ加害者や問題を放置した学校側を訴えることで、いじめ問題の責任追及を行い、被害者の心の傷を少しでも和らげようとする方が増えてきています。

 

この章では、誰にどのような内容の責任追及をするべきなのか、注意すべき点は何なのかについてまとめていきます。

 

いじめ児童への損害賠償請求

いじめ加害児童本人に対して、損害賠償や慰謝料を請求することが可能です。

 

いじめという不法行為を行った事実や、それによる損害を弁償しなければいけないということを認識出来る能力があると判断される相手であれば、未成年であっても請求する事は可能です。一般的に小学生以上の年齢であれば可能とされています。

 

ただし、注意点としては訴えることができることと、請求したお金を払える能力があるかどうかは別問題となります。つまり、訴えることは可能でも請求された金額を支払う能力がない場合は、民事訴訟を起こしても無駄に終わってしまいますので、その場合は次の項目の行動を取るようにするのがいいでしょう。

 

いじめ児童の保護者への損害賠償請求

損害賠償請求の金額を支払う能力がないいじめ加害児童本人に代わり、いじめ加害者の保護者に対して損害賠償請求や慰謝料請求をする方法があります。

 

未成年のいじめ加害者に対し、その保護者は監督義務を負っていますので、監督業務を怠ったことによっていじめが発生したことを証明できればいじめ加害者の保護者に損害賠償請求や慰謝料請求をすることが可能になります。

 

簡単に言うと、「自分の子供がいじめをしていることを把握していたのに親として必要な対処が不十分であった」ということを立証すれば保護者を訴えることが可能になります。このためにはいじめが判明した早い段階から学校に相談し、いじめ加害者の保護者の耳にも事実を入れておくことが大切です。

 

学校側への損害賠償請求

先ほども少し触れたように、学校には安全配慮義務というものがあり、いじめが起きていることを把握しているにも関わらず対応を行わなかった場合、安全配慮義務違反を犯したとして学校を訴えることも出来ます。

 

学校を訴えるために必要な事は「学校側がいじめを把握していたのに適切な対処をしなかったという証拠」を集める事です。これには、いじめの事実が発覚した早期の段階から、学校への相談の記録と学校が取った対応についてを細かく残しておくことが重要となってきます。

 

まとめ|いじめの法的証拠集めは探偵に依頼するのがベスト

民事訴訟でいじめ被害者側の請求を有利に進めていくためには、いじめの被害状況とそれによってどのような支障が出てしまったのかを証明する証拠が必要です。

 

いじめが発覚した早期のタイミングからどのような小さな証拠であっても可能な限り集めておくことが大切です。

 

ただし、証拠集めは素人が行うことは非常に難しいですし、場合によってはお子さんがご自身で集めなければならない場面も出てくるでしょう。それはかなり難易度が高くなってしまいますので、個人で証拠を集めることに限界があると感じたら調査の専門家である探偵事務所に相談をしてみるのも良い方法です。

 

裁判を起こした場合にどのような証拠があると有利なのか、どのように集めていくのがいいのかなどのアドバイスをもらえることもありますので、まずは無料相談などを利用して直接聞いてみるのがお勧めです。