ちょっとした軽い気持ちから不倫や浮気をする男性は多いですが、少しのすれ違いから愛人の怒りを買い、愛人から陰湿な嫌がらせをされてしまうケースもあります。
最初はとても可愛かったはずの愛人が豹変して嫌がらせをしてきたら、恐怖を感じてしまいますよね。自宅に嫌がらせされれば奥様に浮気がバレて家庭は崩壊の危機を迎えますし、会社に嫌がらせをされれば会社に迷惑も掛かるし仕事での評価がガタ落ちしてしまう恐れもあります。
愛人からの嫌がらせは放っておいてもエスカレートするばかりで解決はしませんので、嫌がらせが始まったらできるだけ早く対策を取っていくことが大切になります。
そして、愛人が嫌がらせを始めてしまいやすいタイミングや嫌がらせをする心理を理解しておくことで、未然に防ぐことも可能になります。
今回は、実際に当事務所に寄せられた愛人からの嫌がらせの内容や、愛人から嫌がらせを受けた時の対処法についてお伝えしていきます。愛人から嫌がらせを甘く見てはいけません。トラブルが今よりも大きくなる前に対処していきましょう。
不倫が始まったばかりの頃は
「あなたに会えるだけで幸せ」
「会社であなたを見かけるだけでドキドキする」
「奥様優先で大丈夫だよ」
などとしおらしい態度をとっていた愛人なのに、あるときを境に豹変してしまい、嫌がらせをしてくることがあります。
強い愛情を抱いていたからこそ、それが恨みに変わった時の嫌がらせは陰湿で過激なものになることが多いです。
この章では、実際にご相談を受けて調査を行った愛人からの嫌がらせの事例をご紹介していきます。
会社のホームページに載せられている会社のメールアドレスやお問い合わせフォームに、嫌がらせの内容を書いたメールを送ってくる嫌がらせをするケースがあります。
嫌がらせのメールには、不倫をしている事実を個人が特定できる形で書かれていることが多いです。お問い合わせフォームに書かれたものや会社全体のメールアドレスに送られたものは、ほとんどの社員が読めるように設定されていることが多いため、この嫌がらせによって会社の大多数の人に不倫の事を知られてしまいます。
嫌がらせのメールを鵜呑みにしてすぐに処分をされることはないかと思いますが、会社の人たちに奇異の目で見られることは避けられませんし、今後の昇進にも大きく影響が出るでしょう。
愛人に住所を知られてしまっている場合、自宅に直接嫌がらせをされる場合もあります。
自宅宛てに卑猥なアダルトグッズを送ってきたり、愛人とのセックス中の音声を録音したテープが送られて来たりという嫌がらせがあります。
また、着払いで数万円もする商品が勝手に送られるという嫌がらせ被害もあります。
自宅に愛人から荷物が送られれば、家族に不倫のことが知られてしまいますし、トラブルが余計に大きくなってしまうでしょう。
古典的な嫌がらせではありますが、自宅の固定電話にいたずら電話や無言電話をかけてくる嫌がらせをされるケースもあります。
奥さんが専業主婦の場合は高い確率で家にいるので、愛人としては嫌がらせに選びやすいのでしょう。古典的な嫌がらせではありますが、奥さんのメンタルにダメージを与えるには十分な嫌がらせです。
また、自宅の電話に「離婚しろ。さもないと家を燃やす」などと脅迫めいた内容の電話をしてくる愛人もいるためかなり恐怖を感じるでしょう。
嫌がらせをする愛人に対して無視したりまともに取り合わなかったりすると、ますます嫌がらせがエスカレートするケースもあります。
自宅や駅の近くで待ち伏せされてストーカー行為を働く可能性もあるのです。ここまでくるとストーカー行為という立派な犯罪ですので、被害の証拠を押さえて警察に相談することも検討した方がいいでしょう。
会社の上司や会社の社長に直接手紙を書いて不倫の事実をバラす愛人もいます。
社内不倫の場合は、愛人自身にとっても不利益になるリスクがありますが、そのリスクを負ってでも不倫の事実をバラして嫌がらせをしたいという強い思いを持っているのでしょう。
上司や社長に愛人しか知らないような内容を含めて不倫をバラされてしまうと、社内での評価が下がることは避けられません。
愛人の怒りや悲しみが頂点に達すると、車や自宅にいたずらをするようになります。車のタイヤをパンクさせたり、車のボディーを傷つけたり、自宅の窓ガラスを割ったりとどんどん嫌がらせがひどくなっていきます。
また、自宅がバレていない場合でも会社の社用車にいたずらをするケースもあります。
リアルな世界だけでなく、SNSを使った嫌がらせをする愛人もいます。SNSに個人名や勤務先が特定できるように嫌がらせの書き込みをするのです。
特に、企業名が特定できるような形でSNSに不倫の事を書き込まれてしまうと、面白半分で嫌がらせの書き込みを拡散する人もいて、SNS上で炎上のトラブルにつながることもあり、対処が大変になってしまいます。
一度SNSで炎上してしまうと、その後もデジタルタトゥーとしてネット上に永遠に残ってしまいますので、SNSでの嫌がらせはかなり陰湿なものだといえます。
しおらしく可愛らしかったはずの愛人が突然豹変して嫌がらせするようになると、不倫をしていた男性は驚いてしまいますよね。
「なんで突然、変わってしまったのだろう」
「俺の何がダメだったのだろう」
とわけがわからなくなる男性も少なくありませんが、愛人が嫌がらせの行動に出やすいタイミングには共通するものがあります。
それは「思い通りに会えない日が続くとき」です。
はじめのうちは、「自分は愛人で2番。彼にとっての1番は奥様」と本気で思っている女性であっても、時間が経つにつれて欲が出てきてしまいます。
そして、自分よりも奥さんや家族を優先する不倫相手のことを恨むようになっていくのです。それが顕著に出るのが、会社が連休に入るタイミングです。
通常は会社にいけば不倫相手に会うことができますし、会社帰りにデートをこっそりすることも比較的容易にできますが、会社が休みとなると、家庭を持つ男性は気軽には家を出てくることができません。そのため、年末年始やゴールデンウイークなどの長期休みのときに、不倫相手に会えずに寂しい思いをしている愛人の精神的辛さがピークに達して嫌がらせに及んでしまう可能性が高くなるのです。
「自分はこんなにも寂しい思いをしているのに、彼は家庭で楽しくやっている」
「自分だけが一人ぼっちで彼は奥さんと子どもに囲まれている」
「私にこんなつらい思いをさせている彼が許せない」
という心理が嫌がらせに走らせてしまうのでしょう。
愛人からの嫌がらせは不倫を楽しんだことへの代償で、愛人だけを責めることはできませんが、会社や家族にこれ以上迷惑をかけないよう、適切に対処していくことが重要です。
具体的にどのように対処していくべきなのか、詳しく見ていきましょう。
愛人からの嫌がらせを辞めさせ、解決していくためには、まず嫌がらせの被害の証拠や愛人が嫌がらせをしているという証拠を押さえることから始めなければいけません。
証拠がない状態で話し合おうとしても、言い逃れされてしまうでしょう。また、自宅や車を傷つけられて賠償金を求める場合も証拠がなければ応じてもらうことは不可能に近いです。
まずは、嫌がらせについての調査を徹底して行ってください。調査については、嫌がらせ調査の実績が豊富な探偵を選ぶといいでしょう。また、SNSでの嫌がらせをされている場合は、ネット調査に詳しいという条件も含めて探偵を選ぶことをお勧めします。
参考サイト:SNSトラブル対策ソリューション
嫌がらせの証拠や愛人が犯人であるという証拠が揃ったら、愛人との交渉の段階に入ります。
嫌がらせを辞めて欲しいということ、これ以上会社や家族に迷惑をかけないでほしいということを伝えていきます。ただし、こちらの要望だけを伝えても愛人は応じてくれる可能性が低いため、交渉スキルが求められます。
愛人との交渉に自信がない場合は、交渉スキルの高い専門家に相談しながら進めていくことが重要です。この段階で交渉をミスってしまうと、嫌がらせがさらにエスカレートして会社を辞めなければならなくなったり、家族が傷つけられたりと被害が大きくなる可能性もありますので、慎重に行うようにしてください。
参考サイト:問題解決のための交渉コンサルティング
嫌がらせの内容によっては、刑事責任や民事責任を問うなどの法的措置を検討する必要があるでしょう。
SNSで不倫についての嫌がらせの投稿を拡散された場合は名誉毀損で訴えられる可能性もありますし、車や自宅を傷つけられたら器物損壊罪で訴えることもできるでしょう。
また、奥様やお子さんが精神的にひどく傷つけられた場合は慰謝料請求を検討することも可能です。ただし、もともとは不倫をしていたあなたにも非がありますので、取るべき措置については弁護士に相談しながら決めていくのがいいかもしれません。
愛人から嫌がらせをされる被害は決して珍しいことではありません。
愛情と憎しみは表裏一体と言われているように、不倫し始めはお互いに盛り上がって愛し合っていても、不倫相手が結局は奥様や家族の方が大切だと感じると、愛情が憎しみに変わり、嫌がらせをするようになります。もともとの愛情が深ければ深いほど、憎しみも強くなりますので、嫌がらせも陰湿になる傾向があります。
そのため、愛人の嫌がらせは放置するのは厳禁です。放ってしまうと、よりあなたの気を引こうとして嫌がらせがエスカレートしてしまいますし、最悪大切な家族にまで危害を加える可能性もあります。
嫌がらせを受けたら、早めに適切な対処をして早急に嫌がらせを辞めさせることが重要です。嫌がらせ調査については、SNS調査も含めて当事務所が得意としている分野ですので、ぜひお気軽にご相談ください。