嫌がらせの手紙を送り付けられる、自分の経営している店に誹謗中傷の貼り紙をされる、自宅の物を壊される、家の前にごみを撒かれる、などといった嫌がらせは、犯人を特定するのが極めて難しい案件の一つです。
警察にとっては嫌がらせ事案は緊急性がないと判断されることがほとんどのため、警察に相談しても取り合ってもらえる可能性は極めて低いのが現状です。
また、嫌がらせのような悪質な行動を取る犯人は、嫌がらせする相手に対して相当な敵対心や嫉妬心、嫌悪感を持っていることが想定されるため、嫌がらせの被害者本人が犯人探しを行うことはさらなるトラブルを引き起こす可能性が高いため、お勧めできません。
犯人をしっかりと特定し、確実な解決を望むのであれば、是非調査力の高いプロの探偵に相談するようにしてください。実績豊富な探偵であれば、犯人を特定するための調査をしてくれるのはもちろん、犯人の動機までも調べてくれますので、嫌がらせの根本的な解決を期待することができるでしょう。
今回は、嫌がらせの犯人を特定するために探偵がどのような調査を行ってくれるのか、本当に犯人がわかるのか、そして、最近、嫌がらせ調査において大きな注目を浴び始めている「指紋鑑定」という専門的な調査についてご紹介していきたいと思います。
今回の記事は、「嫌がらせをしてくる犯人が誰かを突き止める!」という趣旨の内容ですが、そもそも自分がされていることが嫌がらせに該当するのかどうか不安な方もいらっしゃるでしょう。
自分は嫌がらせされていると思って悩んでいても、家族や友人に相談したら「そんなことでいちいち気にするな」と言われ、嫌がらせだと悩んでいること自体がおかしいのかな?とさらに悩みが増えてしまっている方も大勢見てきました。
ここでは、嫌がらせにはどのようなものがあるのか、探偵事務所に寄せられるご相談内容を元に、代表的な例を見ていきましょう。
✓自宅のガレージなどに置いてある私物を壊される
✓自宅の前にゴミをバラ撒かれる
✓車やバイクに傷をつけられる
✓近所や職場で悪口を言いふらされる
✓ポストから郵便物を盗まれる
✓ポストに嫌がらせの手紙を入れられる
✓自宅の玄関に嫌がらせの貼り紙をされる
✓会社に誹謗中傷の紙をばら撒かれる
✓自宅の敷地に誰かが勝手に入っている形跡がある
✓盗聴器やGPSを仕掛けられる
などが嫌がらせの代表例と言えるでしょう。
嫌がらせをしてくる人の多くは、自分が嫌がらせの犯人だとバレないように行動しますので、嫌がらせが実行されるのは多くが夜中や明け方の人目につかないタイミングです。そのため、素人の方が犯人を捕まえようと調査しても、手掛かりすらつかめずに終わってしまうことも多いです。また、犯人がわからなかったり、確固たる証拠がない状態で疑心暗鬼になって行動してしまったりすると、周囲の人間関係に悪影響を及ぼす危険もあるため、注意が必要です。
嫌がらせの犯行は人目につかない時間帯に行われますし、自分が犯人だとバレないように嫌がらせを行うため、素人の方が自力で調べてみてもなかなか犯人が誰なのかわからず、解決に時間がかかってしまうケースが非常に多いです。
そこでお勧めしたいのが、調査のプロである探偵に相談することです。探偵に相談すれば、嫌がらせをしている犯人を特定することや、犯人であるという証拠を掴むこと、そして、なぜ嫌がらせを繰り返すのかという動機まで調査して調べてくれるでしょう。
そんな探偵は犯人特定のためにどのような調査をしてくれるのでしょうか。探偵による嫌がらせ調査の目的は「嫌がらせの犯人を特定すること」と、「嫌がらせ行為の証拠を押さえること」の主に2点です。この目的を果たすために、探偵は以下のような調査を行ってくれます。
✓自宅や職場周辺での張り込み調査
✓犯人の可能性がある人物の尾行調査
✓近隣住民や職場関係者などへの聞き込み調査
✓犯人の身元調査(住所や職場の特定)
✓犯人の素行調査(動機の解明)
✓※筆跡鑑定(嫌がらせの内容が怪文書や嫌がらせの貼り紙の時など)
✓※指紋鑑定
張り込み調査、聞き込み調査、尾行調査などは、嫌がらせの調査に限らず、探偵がメインとしている調査内容ですが、筆跡鑑定と指紋鑑定については、専門性の高い調査でもあるので、すべての探偵事務所に依頼できるわけではありません。ただ、専門性が高いからこそ、これらの鑑定によって犯人が即座に特定でき、証拠能力も高いことが認めてもらいやすくなるというかなり大きいメリットもあります。
探偵に嫌がらせ調査を依頼する際は、指紋鑑定や筆跡鑑定を受けてくれるかどうかを無料相談の段階でチェックしておくのがお勧めです。
何者かによって嫌がらせを受けている場合、一人で悩んで抱え込んでしまう方も実際多いのですが、できるだけ早く探偵に相談することをお勧めしたいです。
その理由は3点。
1つ目は、自分では難しい調査を実行してくれる。2つ目は法的に使える証拠を入手できる、そして最後は犯人との直接の争いを避けることができるという点です。
嫌がらせの犯人を見つけるためには、個人では到底できないような調査をする必要があります。時間帯的にも嫌がらせが起きるであろう時間帯に通常の仕事をしている人が毎日張り込んで犯行現場を押さえるのは不可能に近いでしょう。
また、嫌がらせによって実害を受けている場合、警察に相談したいと考えている方も多いと思いますが、冒頭でもお伝えしたように警察はそもそも嫌がらせの事案には積極的に動いてくれません。ただ、嫌がらせの被害の証拠があり、犯人が誰なのかを特定できており、その証拠もあるとなれば動いてくれる可能性は飛躍的に高くなります。警察への相談をしない場合でも嫌がらせの証拠や、犯人の証拠があれば、損害賠償請求などの法的措置を取ることも可能になります。探偵に調査を依頼することの大きなメリットは「証拠確保」にあるとも言えるでしょう。
また、意外に見落とされがちなメリットですが、探偵に調査を依頼し、間に入ってもらうことで、犯人との直接の争いを避けることができるというのも大きなメリットとして覚えておいたほうが良いでしょう。仮に自分で調査して運よく犯人が誰かわかったとしても、犯人に直接抗議をすることで、自分の身に危険が及ぶ可能性があります。
そもそもあなたに嫌がらせをしている時点で、強い悪意があることは否定できませんので、直接抗議してしまうとさらなる嫌がらせに発展することは避けられないでしょう。自分の身を守るためにも直接の抗議や交渉は避けて、探偵に間に入ってもらうことをお勧めします。
探偵の調査として、尾行調査や張り込み調査、聞き込み調査は、比較的認知もされていて、イメージも付きやすいかと思いますが、嫌がらせ調査における指紋鑑定については、あまり知られていないかと思います。
「指紋鑑定」と聞くと、どうしてもドラマや映画のイメージから、殺人事件現場で警察の鑑識が行う仰々しい捜査、と思ってしまいがちですよね。
しかし、探偵業界においては、指紋鑑定は最近特に注目を集め始めている重要な調査方法です。その理由は、ずばり、指紋鑑定の結果の証拠能力が高く、損害賠償請求や刑事告訴において圧倒的な効力を見せてくれるからです。
指紋は、生まれた時から死ぬまで変わることのない模様で、世界中どこを探しても同じ模様を持っている人物はいません。そのため指紋鑑定で指紋が一致した時点で、嫌がらせをしてきている犯人であると99%断定することができるのです。
指紋鑑定を正確に行うためには、嫌がらせの被害の際に残された指紋を的確に検出することが重要となります。そのため、被害に遭ったらすぐにでも指紋を検出するための調査を実施するようにしましょう。
また、嫌がらせの犯人である可能性のある怪しい人物の指紋を採取することも調査においては必要不可欠です。そのような、指紋採取の工程においても、探偵に依頼しておけば、指紋鑑定に必要となる容疑者の指紋を入手してくれます。
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関連記事:指紋の証拠能力はどれほど高い?嫌がらせ解決に指紋鑑定は最適
指紋は万人不同で生まれて死ぬまで変わらないという特性があるため、指紋鑑定の結果は証拠能力としてかなり高く評価されて、実際、警察捜査においても慰謝料請求などの裁判においても採用されている調査方法です。
しかし、実際に自分がされている嫌がらせの犯人を特定するために指紋鑑定を依頼することに関して躊躇してしまう方がいらっしゃるのも無理はないでしょう。やはり指紋鑑定はいまだにハードルが高く、めったなことでは行わないこと、というイメージが根強く残っているからです。
ただ、嫌がらせの犯人を特定する上ではやはり効力のある調査方法であることは間違いありませんし、実際に指紋鑑定を用いて解決された事件は数え切れないほどあります。
嫌がらせは放っておいても解決することはほとんどありませんし、放っておいた結果、長期化したり、 時間とともにエスカレートしたりするので、できるだけ早めに対策を打つことをおすすめします。打つ対策の一つとして、探偵、そして指紋鑑定を思い浮かべていただけたらぜひご連絡いただければ幸いです。